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自分で出来るストレスマネジメント

自分で出来るストレスマネジメント

いつでも、どこでも、自分でできるストレス緩和法

今日は、いつでも、どこでも、自分ひとりでできるストレスマネジメントの方法のひとつ、臨床動作法についてご紹介します。


臨床動作法とは、日本発の心理療法のひとつです。
九州大学名誉教授の成瀬 悟策先生によって考案されました。
 
成瀬先生の著作「リラクセーション」(ブルーバックス)では、以下のような記述があります。 
  

 

「ふだんの生活で私たちは、ストレスの種類や程度に応じて、そのつどからだの緊張や構え、態度などを変化させながら、それなりに対応・処理して、ストレスを変性・解消しています。ところが、この処理は必ずしもうまくできるとは限りません。」
私たちは誰でも、日々、こうしてストレスに対応しているのです。
こうした作業は、ほとんど意識しないで、いわば、習慣的に、自動的に行われていることが多いのです。
そのため、自分でも気付かないうちに、うまく処理できなかったストレスを、からだを緊張させて、からだのさまざまな部分に溜めてしまっています。
その結果、肩や腰の痛みやコリというからだの不調として、ストレスを感じることになります。
 
こうして緊張しすぎてしまったからだを弛めることで、こころの緊張、ストレスを解消していこうとする方法のひとつが臨床動作法なのです。

 実際どうやるか、というと。

肩を挙げる。腕を挙げる。腰を曲げる。
など、たくさんの課題動作と呼ばれるものがあり、そのなかから、いくつか選んで練習していきます。
それだけ?と簡単そうに思えますよね。
ところが、実際はこれがなかなか難しいのです。
 
例えば、片方の肩を、真っ直ぐに挙げていくという課題動作があります。
その通り、右でも左でもいいので、どちらか片方の肩を挙げていきます。
最初は肩を軽くストンと落とした状態からスタートです。
そのままの状態で、肩をゆっくり挙げていきます。
なるべく余分な力を抜いて、ゆーっくりと。
肘や首、反対側の肩には力を入れません。
肩だけで、最小限の力だけで、挙げていきます。
挙げていくうちに、あれ?
首が傾いてきたり、肘が曲がったり。
意識しないのに、肩以外のところが動いてしまいます。
最小限の力のつもりが、すごく頑張ってしまっていたり。
 
私も初めて実際やった時、本当に難しいと思いました!
ヨガをずっとやっていたこともあって、楽勝!と思っていたのですが、とんでもない。
出来ていたたつもりでも、肘が曲がっていたり、途中で緊張して余計な力が入ってしまったり。
自分のからだなのに、こんなに簡単なはずなのに、正確に動かせないんだな、というのが、正直な感想でした。知らないうちに、からだに緊張を溜めて、その緊張のせいで、自分がやりたい動きが出来ない。
そのことを実感しました。
前述の本でも、「緊張に気づくことがリラクセーションのはじまり」とあります。
自分が今どういう状態なのか?に、気づくことが大事な一歩です。
自分が緊張していることが分かったら、あとはそれを弛めればいいのです。
もともと自分が入れた緊張ですから、自分でちゃんと弛められます。
最初は難しかった動作も、練習していくうちに、出来るようになってきます。
でも、動作が出来るか、が大事なのではありません。
自分の状態を観察すること、自分で弛めようとやってみることが大切です。

 

やってみると、少しずつ弛んでいく感じ、呼吸が楽になっていく感じ、緊張が消えて温かくなる感じ、などなど、色々な感覚を味わえます。
自分の肩が本当に自分の肩なんだ、と改めて感じられます。
自分の意志で、その通りに、ちゃんと体は動いている、動かすことができる、と前向きな気持ちになれます。
こころとからだが一体になって、「からだが動くのは、こころがからだを動かしているから」だと実感しました。
やった後には、緊張がほぐれて、ほーっとします。
からだの感覚にだけ、注意を向けるようにしていると、頭の中まで穏やかになってきます。
たかが、肩を挙げるだけなのに、です。
こうしたことは、ヨガの練習とも共通しています。
余分な力を抜いて、必要な力だけでポーズをとる。
ポーズが出来るか出来ないか、ではなく、自分のなかの「感じ」を見ていく。

特に臨床動作法は、難しい動作は全くありません。
一度自分のからだで覚えてしまえば、いつでも、どこでも、自分で出来ます。
ご興味を持たれた方は、成瀬先生の「リラクセーション」をぜひお読みになってみてください。
この本は、一般の方を対象に、動作法を自分でやれるように、とても分かりやすくやり方が書いてあります。
読むだけでも、ストレスへの見方が変わってくるかもしれません。

 

実際に体験してみたい方は、ぜひセッションをご検討ください。

 

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