こころに効くヨガ

ヨガは心の健康法
ヨガとカウンセリング?
なぜ一緒にするの?
と、疑問に思われる方も多いと思います。
ヨガには心の健康法ともいえる役割があることをお伝えします。
現代、一般的にヨガは、フィットネスの一種と思われがちですが、本来の伝統的なヨガは、心の健康を保つためのメソッドだったのです。
人が生きていくうえで、避けられない災害、事故、ハプニング。病気、怪我、老化。社会の変化、他の人との関わりなど。
そうした多様な変化に惑わされることなく、自分を失わずにいるための方法のひとつだったのです。
どんな環境でも、自分でいる強さを得るために、まずは体を整えることから始めた、というのが、現代広く行われているヨガ、ハタヨガのルーツなのです。
こころをしなやかに、強くするために、からだをしなやかに、強くしていく。
からだを通して、こころを見つめていく。
それがヨガです。
しかし、今の多くのヨガレッスンでは、残念なことに、ポーズの指導が熱心に行われ、ヨガの心理的な効果が軽視されがちです。
それもあってか、「体が硬いからヨガはできない」「先生のようにポーズを取れなくてはいけない」と誤解され、ヨガを敬遠する方がたくさんいらっしゃいます。
また、ヨガは宗教といったイメージを持たれる方も。かぜのねでお伝えするヨガは、宗教とは一切関係ありません。
いつも残念に感じています。
かぜのねのヨガでは、ポーズが出来るかどうか、ということより、ポーズを取っている過程が何より大切なのです。
呼吸がどんな状態になっているのか、ゆっくり伸びていく感じ、しっかり踏みしめる感じ、全体に広がっていく感じ。
そうした刻々と変わっていく自分のからだの感覚に、ただただ意識を向けて、丁寧に見守っていく。
それが大切なのです。
最近では、科学的な研究も行われており、厚生労働省においても、心理療法としてのヨガが有効である、との見解が示されています。
こころの病というほどでなくても、日々の生活で、なぜか気分が沈んでしまったり、やる気が出なくなってしまったり、そうしたことは、誰でも経験します。
そんな時こそ、ヨガをお勧めします。
私はセラピストとして、いつも、いろいろな方のお話を伺います。
なかには、とても深刻な状況に苦しんでいる方も。時には、私自身も、とても精神的に疲れてしまうこともあります。
そんな時に、ヨガはいつも支えになってくれます。
今の自分のからだの状態、変わっていく感じを内観し、ゆっくり呼吸していると、自分のなかで、改めて「自分である」という感覚が生まれてきます。すると、からだの深いところから、新しいエネルギーを感じ、疲れが取れ、気持ちが落ち着いてきます。
そうしてリフレッシュし、次のセッションに臨んでいるのです。
私の方が気持ちをきちんと整えていないと、他の方のお役に立つことはできません。
ヨガが私の支えになっているように、あなたにとっても、きっとお役に立つものと、信じています。