変わりたいのに、変われない

変わりたいのに、変われない

「変わりたい」のに実は「変わりたくない」ということ?

こんにちは。ゆいセラピーかぜのねです。

 

前回のブログでも、臨床動作法の研修会でのことをご紹介しましたが、

今回も、もう一つ、印象に残ったことがありましたので、シェアさせてください。

 

「変わりたいけど、変われない」「やりたいけど、できない」

とお悩みの方がいらっしゃいます。

 

もしかしたら、そういう方には、

「変わりたい」という気持ちと同時に、「変わりたくない」気持ちがあるのかもしれません。

もしかして・・・とギクッときたあなたに。

 

臨床動作法で「肩上げ」という動作があります。

(臨床動作法の詳細はこちらから▶)

 

簡単に言うと、腕をだらん、と下げた状態から、

肩の肩甲骨部分を、余分な力を入れずに、真っ直ぐに上げていくという動作です。

今回の研修会でも実習しました。

 

上手に出来ると、肩の緊張がほぐれて、肩こりが軽くなり、とても楽になります。

 

上手にやるコツは、とにかく無駄な肩の緊張を抜くことです。

セラピストに、肩甲骨辺りをサポートしてもらいながら、

自分でも、なるべく最小限の力で肩を上げていきます。

 

私の場合、途中までは割と順調なのですが、

その後は、首の付け根部分に緊張が入ってしまい、

なかなかゆるめられませんでした。

 

ゆるめれば楽になるのが分かっているし、

楽になりたいのに、なぜできないんだろう?

・・・緊張を手放すのが、やっぱり不安なんですね。

 

この臨床動作法の創始者

成瀬先生も指摘されているのですが、

自分にとって慣れ親しんだ緊張感を弛めるのに、不安や恐怖を感じることは、よくあることなのです。

 

からだの緊張感、肩こりや腰痛など、慢性的な不調や痛みは、

当然自分でもとって不快なものなのですが、

慢性的になっていればなっているほど、

それが当たり前となってしまっているのです。

 

痛いけれど痛いなりに、不快だけれど不快なりに、

自分にとっては安定して、バランスが取れた状態なんです。

いつものことで慣れてるし。

 

なので、自分が楽になることが分かっていても、

いざ、不快を手放すチャンスが!と思っても、

なかなかそうはできないのです。

 

本能的に、人は慣れて安定した状態を求める生物なので。

 

自分にとって痛みの無い楽な状態、

つまり今までと違う新しい状態、未知の状態になることが怖いのです。

楽だろうけど、今まで経験したことがない、分からない状態が不安なのです。

 

だから、誰にでも、

「痛みから解放されて楽になりたい」という気持ちと

「痛いけれど、よく知っている今の状態のままでいたい」という気持ちがある。

 

矛盾してるようですが、そうなんです。

 

人間は、いつも一つだけの感情しか持たないことなどあり得ません。

 

そんなに単純な存在ではありません。

 

変化したい、でも、今のままでいたい。

 

一歩進んで、頭では変わりたい、と思っていても、無意識の行動が変わらない、

そうしたこともよく見られます。

 

例えば、

ダイエットをしよう!

ジョギングを始めよう!

禁煙してやる!

など、確固たる決意をもとに、行動を開始します。

 

こうした行動はすべて、今ある自分を変化させようとしていることです。

 

ところが、ふと気が付くと、

冷蔵庫のアイスクリームを探していたり、

つい寝坊して走る時間が無くなったり、

何かのついでにタバコを買ってしまったり。

 

「やるって決めたのに・・・」とガッカリ。

 

どんなに小さな行動であっても、自分を変えようとすることは、とても大変なことです。

 

より良い自分になりたい、と願うからこそ、真剣に考えて行動します。

 

ところが、その一方で、心の深い部分、

つまり無意識では、変わりたくない、変化が怖い、と思い、

つい意識で考えていたことと違う行動をとってしまうのです。

 

ですので、楽になろう、自分を変えよう、

と思って何かやってみても、うまくいかない。

だからといって、ご自分を責めないでください。

 

長い間慣れてしまった状態から、新しいより良い状態に慣れるまでの間、

どうしても少し時間がかかります。

 

あきらめない、けれど、頑張らないで。

ま、しょうがないね~

くらいの気持ちで。

 

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