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からだの時間、こころの時間

からだの時間、こころの時間

からだが経験する時間と、こころの感じる時間の違い

すっかり秋らしくなりました。

私たちが、どこで、何をしていようと、何を感じていようと、季節は定期的に、必ず変化しています。

最近、時間の流れ方について感じたことが多くて、少しご紹介してみようと思います。

 

からだとこころのバランスが悪いと感じる理由の一つに、からだの時間とこころの時間が合っていないことが考えられます。

からだは、自然のリズムのように、一定の周期を刻んでいます。

朝に目覚め、夜に休むように、同じリズムで時を過ごし、生きようとしています。

一方のこころには、そうしたリズムはありません。

好きなことや楽しいことに集中していると、あっという間に時間が経つように感じられます。

辛いことや苦しいことがあると、時間が過ぎることはなく、ずっと続くかのように感じるものです。

それだけでなく、急に明日のことが気になったり、昨日のことを思い出したり。

からだは「今、ここ」にしかないのに、こころは自在に過去・未来に飛んでいきます。

 

特に、病気やケガなどで、からだがいつも通りに動かなかったりすると、一層、からだとこころの時間がズレてきてしまうようです。

 

からだは今できる限り動いているのに、こころは、かつての自分と同じように動いているかのように思い込んでいたり、「もっと動けるようになっているはず」だと想像していたり。

病気やケガをしても、からだは一定のリズムで回復しようとし、最後の瞬間まで生きようとしています。


 

ところが、こころは、ちょっとした外界の変化にも反応して、過去や未来を行ったり来たり。

なかなか「今、ここ」に留まってはくれません。

からだの変化のように、ある程度見通しを立てることも出来ません。

からだもこころも、「今、ここ」で、同じ時間を過ごしている時にこそ、本来の自分としていられるはずなのですが。

 

からだとこころを調和させ、バランスを維持していくことは、本来とても難しいことなのかもしれません。

留まってくれないこころを、どのようにして穏やかに保ち、からだと調和させていくのか、ということが、古来からヨガでは大切なテーマとされてきました。

 

未来や過去に行こうとするこころを、「今、ここ」のからだを感じることに向けてみること。

一瞬一瞬のからだ、呼吸の変化をただ感じてみること。

そうして自分の内部に流れている時間を、じっくり体験することができると、私の場合、あれこれ考えていたことが、いつの間にか薄れていることに気付きます。

そうすると、いつも、とても穏やかな、落ち着いた気持ちになれます。

 

 

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