「身体が『ノー』と言うとき」

「身体が『ノー』と言うとき」

「ノー」と言わなければ、からだが代わりに「ノー」と言う。

 

GWの10連休も終わりましたが、皆さまはどのように過ごされましたか?

私はこちらの「身体が『ノー』と言うとき」という本をずっと読んでいました。

初版が平成17年なので、少し古い本ですが、健康であるということ、からだとこころのつながりについて、とても大切なことを教えてくれる本でした。

著者はカナダの医師で、人間の心の動きが細胞・分子のレベルで身体の機能に影響を与えるということを研究している方です。

皆さまにも、お役に立つ内容だと思いますので、この本の内容を引用しながらご紹介いたします。

 

この本は癌や免疫性の疾患など、深刻な疾患のある患者さんからのインタビュー内容で構成されています。

その患者さん達には、ある共通した傾向があることが分かってきたのです。

それは、「・・人生の重要なところでノーと言うことを学んでいなかったのである。・・性格も状況も違っているようでも、心の奥底に抑圧された感情があるという要素は必ず共通していた。」ということです。

特に怒りなどネガティブな感情を表現できないまま、こころの奥に溜め込むことで、長期的なストレスが発生し、その結果、免疫系や内分泌系に支障をきたし、身体的な病気にかかりやすくなる、というのです。

まさに、「心身のつながりを知ることは、病気を理解するだけでなく、健康について理解するためにも必要である。」

残念なことに、自分の健康を後回しにすることになっても、優先すべき役割を持っている方も多くいらっしゃいます。また、現実的には、私たちは自分で意図してもしなくても、自分の感情を率直に表現することが難しく、精神的にストレスの多い人間関係の中でも生きていかなくてはなりません。


 

では、どうすればよいのでしょうか?

著者はこのように述べています。

 

「(患者の一人である女性について)この女性は、自分が何を見逃がしていたかに気付いていなかった。感情の抑圧によるストレスである。自分のからだの健康を保とうという彼女の良心的(かつ意識的な)努力は、自分のなかに存在することさえ気づいていなかったある領域にまでは及んでいなかった。

だからこそ自分を知ること、自己洞察をすることには人を変える力があり、人からのアドバイスよりも自己洞察のほうがずっと役に立つのである。

率直に、思いやりをもって、曇りのない目で自分の中をのぞき込むことができれば、自分を健康にするためにとるべき道が見えてくるはずだ。・・

健康になるための潜在意識も病気になる可能性も、私たちすべての中にある。」

 

 

この本を読んで、私がまさに「これだ!」と思った部分です。

自分を知ること、自分の内面を見ていくことこそが、セラピーだと私は考えていて、私の役目は、皆さまの自己理解や自己洞察のお手伝いなのです。

 

また、自分の内面を見ようとしないこと自体が、ストレスの原因にもなるとも書かれています。

もっといろいろご紹介したいのですが、また次の機会にしたいと思います。

 

こちらの本、ご興味を持たれた方はぜひご一読ください。

専門用語があり、読みづらい箇所もありますが、実際の患者さんの様々な人生が語られていて、それだけでも心を打たれます。

 

 

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