からだの声を聴きましょう

からだの声を聴きましょう

からだはいろいろなことを語りかけています。

 

前回に引き続き、「身体が『ノー』と言うとき」という本から、ご紹介します。

それは、からだの声を聴きましょう、ということです。

 

例えば大事な試験や面接などの時に、急にお腹が痛くなってしまった、という経験をされたことがあるかと思います。

これは、試験のプレッシャーに対してストレスを感じ、こころの代わりにからだが反応しているのです。

試験なんて、誰でも緊張しますし、仕方がないと分かっていても嫌なものですよね。

たいてい、こういう時には、こころは「やらなくては!」と焦るばかりで、本当に自分が感じていることを見ようとしません。

案外、こころ、いわゆるマインドは嘘をつきますし、外側のものにコントロールされたり、影響されたりしやすいものです。

ところが、からだは嘘をつきません。何よりも自分の内側にあるものに忠実で、嫌だったら嫌だといいます。

 

 

以前、鍼灸の先生にも「からだからのシグナルをきちんとキャッチしなさい」と言われたことがあります。

深刻な病気となる前にも、からだは何かの不調、違和感、痛みとして信号を送っています。それに早く気付いて対処することが、病気を予防し、より健康でいるための秘訣となります。

 

この本では、予防よりも、すでに深刻な病気になってしまった状態について書かれていますが、病気であるなしに関わらず、とても大切なことを伝えてくれているので、こちらに引用してみます。

「病気は一対になったふたつの問題を突きつける。ひとつは、その病気は過去と現在について何を語ろうとしているのかということ。もうひとつはこれから先、何が助けになるのかということである。」また、治療しようと行動する時に、後者の「何が助けになるか」ということばかりに目を向けてしまう傾向があり、そもそも何が病気をもたらしたのか考えることをしない、とも書かれています。

確かに、「○○すると××が治る」という情報は世の中に溢れていますが、治療のためには、なぜ病気や症状があるのか、ということを、やはり見つめる必要があるのです。

 


 

そして、治療のために必要なこととして、「ネガティブに考える勇気を奮い起こさなければならない。」と書かれています。

「あれ?ポジティブ思考が大切でしょ?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

ここでのネガティブ思考とは、「何がうまくいっていないのか考えてみようという姿勢」なのです。

「バランスを乱しているのは何だろう?私は何をないがしろにしてきたのだろう?私のからだは何に対してノーと言っているのだろう?こうした問いかけをしないかぎり、私たちのバランスを乱しているストレスはいつまでも隠れたままなのである。」

自分にとってネガティブな現実を恐れて見ないふりをして「大丈夫!」という、見せかけのポジティブ思考では問題は解決しない、ということです。

 

現実を見るのは、誰にもとっても怖いものです。ましてや、体調が悪い時にそんなことをしたくない、と思うのも当然のことです。

しかし、自分で自律的に行動していくことができれば、ストレスは自然に減っていきます。

その行動のきっかけとなるものが、からだからの声なのです。 

 

 

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