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パワハラ事務所に入ってわずか2日間で逃げ出した話

とにかく怖かった・・・


臨床心理士&ヨガセラピストの澤田 ちさこ です。 

 

職場でのパワハラ、嫌がらせ、いじめ・・・

それによる精神疾患、そして自殺。

そうしたニュースが多くなっていますね。

 

かつて、ハローワークで相談員として働いていた時にも、職場でのハラスメントが原因で退職せざるを得なかった、という方にお会いすることもしばしば。

 

もう15年以上前の話になりますが、わたしの職場での経験をお話します。

当時はまだパワハラという言葉は、今のように一般的ではありませんでした。

同じように苦しい状況にあるあなたが、少しでも楽になってくださるように。

 

当時、20代半ば過ぎのわたしは社会保険労務士の資格を取得したばかり。

一般事務の経験がありましたが、社会保険労務士としての実務経験は全くありませんでした。

 

なので、まずはアルバイト勤務から、と思って、とある社会保険労務士事務所に応募したところ、採用されて働くことになりました。

 

その事務所は、50代位の男性の所長、その奥様、その息子さん、女性の正職員さん1人、パートの女性1人の職場で、パートの方が退職するので、わたしが代わりに入る形でした。

 

初日の挨拶で。

「分からないことばかりだけど、なるべく早く勉強させて頂きますので、よろしくお願いいたします。」と発言したところ、先生が怒り出したのです。

「勉強なんて言ってたらダメだ!」という内容で。

面接の時とは打って変わった激しい口調。

 

今考えると確かに考えが甘かった部分はあるかもしれません。

ただ、面接では、未経験だからまずアルバイトからスタートしたい旨、きちんとお話ししてあったのです。

 

この時点で、わたしのからだは固まり始めました。 

 

何をしても怒られる・・・


その後、パートの方に教えてもらいながら事務作業を始めるました。

顧客先に郵送する書類を作るのですが、顧客名簿が先生の机の引き出しの中にあるのです。ファイルを取り出す度に、先生の機嫌が悪くなっていくのがはっきり感じられました。

そしてついに、「そのファイルは、ここにないと困るんだよ!」と怒鳴られ。

 

今度はまた他の作業をすることになったのですが、必要な資料がどこにあるのか、何を見ればいいのか、教えてもらえない。

 

パートさんに聞いていると、「そんなこといちいち教えてるのか?ちゃんと引き継ぎしておいてくれよ!」とまた怒鳴られ。

「前の人は教えなくてもちゃんとやっていた」と。

 

16時までの契約だったのに、18時までいたければいてもいい、と、突然言われ、何が何だか分からないまま17時までいました。

もう、クタクタ。

とにかく大声を出されるのが怖くて、からだはずっと緊張しっぱなし、頭は真っ白で、何も考えられない状態。

 

わたしはよく父から怒鳴られていたこともあるので、先生に怒鳴られたことによって、その時の思い出が無意識のうちに、よみがえっていて、それで一層恐怖を感じたのかもしれません。

 

その夜はベッドに入っても全く寝付けずに、朝になってしまいました。

 

 

あぜんとする先生


2日目も、相変わらず怒鳴られました。

事務所の掃除をしなくてはならないため、前日より朝早く出勤すると、先生の息子さんがすでに出社していて、掃除するわたしを邪魔そうな目で見ていました。

 

顧客先に郵送するA4判の封筒の宛名を書いたのですが、縮こまっていたせいか、小さな字で書いてしまいました。それを見た先生の息子が、「ずいぶん小さい字で書いてくれたね。バランスを考えて書くってことだよね。」と言ってわたしを見た時の蔑むような眼差しが、その後しばらく記憶から消えませんでした。

 

その日は奥様が出勤する日で、3時のおやつということでお菓子を出されたのですが、手をつける気力もないままでした。

16時になって、今日もいたければ18時までいてもいい、と言われたその時、わたしは立ち上がって、「辞めさせて頂きたいんです。」と言いました。

 

先生のあぜんとした表情。

お給料はもらっても、もらえなくても、もうどっちでも良かったのですが、払ってもらえることになり、昨日は何時までいたか?と聞かれました。

奥様が机の中から小銭を探して、お給料を払ってくれました。

 

わたしは「すみません」「すみません」を連発しながら、後片付けをして、コソコソ事務所を逃げ出しました。

 

もう何も考えられなかったのです。

怒鳴られるだけで、何もできない。頭が真っ白で、何も手に付かない。これではまともに仕事なんて出来ませんよね。

こんなことになって、自分が本当に情けなかった。

就活で失敗して、リベンジのためにも社会保険労務士の資格を取って、やっと仕事をしていける!と思った矢先だったのに。

能力がなくて弱くて惨めな自分が恥ずかしかった。

 

家では、わたしに聞こえないと思ったのか、父が「なんだ、もう辞めたのか」と言っているのが耳に入りました。

 

その後しばらく、次の仕事を探そうとしても、怖くて一歩踏み出せない状況が続きました。

 

今はあの時の自分は正しいと思います。


 

心機一転頑張ろうと決心していたのに、仕事から逃げ出してしまった自分のことを本当に無力に感じたり、自分がこの事務所を選んだことを後悔したり、この先どうしたらいいのか、もう、分からなくなってしまって、ただ、早く仕事に就かなくてはいけない焦りもあって・・・

 

そんな状態だったわたしは、たまたまハローワークで、就職支援のためのカウンセリングを無料で行っている機関があると知り、行ってみることにしました。

 

そこで出会った男性のカウンセラーさんは、わたしの話を聴いて「へっぽこ社労士一家」と言ってくれました。とても心が軽くなったことを覚えています。そして、わたしに、カウンセラーになってみてはどうか、とアドバイスをくれたのです。

 

ただ、その時のわたしは、一度諦めてしまったから、自分がカウンセラーになるというイメージが持てなくて、せっかくのチャンスを活かすことが出来ないまま、またも右往左往を続けることになったのですが。

とにかく当時のわたしはネガティブ思考だったしね。

 

この時のカウンセラーさんが、過去に、わたしがクライアントとして出会った男性カウンセラー6人のなかで最高でした。

 

 

臨床心理士となった今、当時のわたしが下した判断はやっぱり正しかったと思っています。

恐怖のあまり、軽度の乖離状態になっていたくらいなので、そのまま続けていたら、精神疾患になっていた可能性があります。

我慢が足りない、と言われるかもしれませんが、逃げるという行動さえ出来なくなる前に、対処できて良かったと思います。

その後しばらく自分のことを責めながら過ごさなくてはなりませんでしたが。

 

いろいろ闘う術も身に付けた今のわたしだったら、逃げる前に、きっと自分を守るための行動を取っただろうと思いますが、当時のわたしには、それが精一杯の、最善の行動でした。今はそのように言い切れます。

 

職場でひどい叱責や嫌がらせを度々受けてしまうと、恐怖の気持ちばかり募ってしまって、もう何も感じられない状態になったり、もう何も出来ないような無力感に陥ったりしてしまいます。

その状態があまりにも重度になってしまうと、自分を守るという、正常な行動や判断が出来なくなってしまいます。

 

そうなる前に、あなた自身を守るための行動を起こしてください!

仕事よりも、何よりも、あなたのこころとからだの健康こそが大切です。

 

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