· 

「心のケアってすごく大事なんですね」お客様からひと言

話すだけで何が変わるの?


臨床心理士&ヨガセラピストの澤田 ちさこ です。 

 

「心理カウンセリングって本当に効果があるの?」

「話すだけで何が変わるの?」

「話すだけなら、別に家族とか友達でもいいじゃん」

そんな疑問をお持ちのあなたに。

 

心理カウンセリングとしての、枠組みのなかで行われることについて、少しだけご紹介します。

お客様のご快諾を得て、実際の事例をご報告します。

 

話すことって、こんなに心身の回復に役に立つことなんだ、ということを、あなたに知っていただけると嬉しいです。

命にかかわる事態に見舞われて・・・


クライエントさん、Aさんは、

「数週間前から夜眠れなくなってしまった、気力が無くなった」

ということで、こちらに来られました。

 

その時から9か月ほど前に、ある大病で倒れ、数か月休養しなくてはならなくなったのですが、その後に元通り復帰されたとのことでした。

復帰後ちょうど3か月程経った頃に、私はお会いしたことになります。

 

あと少し救急隊の到着が遅れていたら、命に関わる状態だったとのことです。

幸い、良い医師やスタッフに恵まれ、ご本人の大変なリハビリの努力もあって、とても回復がめざましく、主治医も驚くほど。そして、発病から半年で日常生活に支障がなくなり、医師からもすぐに復帰を許されたそうです。

 

「もう大丈夫!今までのブランクを取り戻そう!」と元気に復帰したAさん。

ところが、しばらくすると、何か調子がおかしい。

からだは元通りになって、検査しても問題ない。

復帰して嬉しいはずなのに、なぜ?

というのが、ご本人の率直な思いでした。

 

心は体が変わるようには、変われない。


ここまでお話を伺って、私は、1年足らずの間に、それまで全く元気だったのに、急に命の危機に見舞われたという、急激な変化を経験され、その出来事の大きさを、心理的に消化しきれていない感じがしました。

 

さらに、回復が早く復帰が可能だったがゆえに、体が治っていくスピードと、命に関わる危機を経験した心の回復のスピードが合っていないのでは?という印象を受けました。

 

また、病院でも、ご本人がどんな気持ちでいるのか?

こころの状態には、ほとんど触れられることがなかったようでした。

 

そこで、心理カウンセリングのセッションを週2回、しばらく定期的に行うことをご提案したところ、Aさんは了承され、セッションを開始しました。

 

実際のカウンセリングの過程で、Aさんはいろいろなことを聴かせてくださいました。

 

病気のために、たくさんのものを失ってしまったこと。

ご家族には、自分の辛さを、どうしても伝えられなかったこと。

ご家族は回復を喜んでくれたが、どこか、急かされるようにも感じたこと。

復帰したら、周囲から置いていかれてしまった、と感じたこと。 

 

一つ一つ、ご本人と一緒に、お話を伺いながら、私も体験させていただくように、自分のなかでイメージしていきました。

 

ある日。

倒れた当日のことを話してくださいました。

おそらく、Aさんにとって辛いことでもあったのかと思いますが、勇気を出して話してくださいました。

 

一人暮らしのご自宅で、急に倒れ、最後の力を振り絞り、救急車を呼んだこと。

救急車のサイレンが聞こえ、家の鍵を開けるため、這っていったこと。

意識が遠のいていくなか、家の床が近づいてきたこと。

 

私もその瞬間瞬間、床が近づいていくようすが、はっきりと思い浮かびました。

 

Aさんご自身にどんなことが起きていたのか?

その時のAさんは、何を感じて、どういう気持ちだったのか。

実感としてどんなことを経験していたのか?

 

私もAさんとご一緒に、Aさんが感じたように、考えたように、まさに同じ体験をさせていただくように、お話をお聴きしました。

 

カウンセリングを開始して、3ヶ月ほど経った頃です。

Aさんの症状は軽くなっていきました。

こころのなかで、充分に感じられないままだった「何か」が、少しずつ整理されていくに従って。

 

それから間もなく、よく眠れるようになり、「今まで以上に気力が回復してきた」とお話されるようになりました。

お顔の表情も、以前よりグッと明るく、Aさんらしく生き生きとされてきました。

 

やりたいこともいろいろ出てきたとのことで、このタイミングでセッションを卒業することになりました。 

 

あなたにもある回復する力


 

最後のセッションの日、Aさんはこう言ってくださいました。

「話してどうなるのか、と、思ったけど、心のケアってすごく大事なんですね。改めて自分がやりたいことも分かったし。病気でいろんなものを無くした、と思っていたけど、本当は何も無くしていなかった気がします。」

 

Aさんと、今、ここにしかない時間を共有させていただけたことが何より嬉しかったです。

そして、Aさんが、病気になった経験から学んだことを、私にもシェアさせてくださったことも。

 

病気になる、ということは、とても辛いことです。

ところが、私自身の経験から言っても、不調を経験したことからしか学べないこともたくさんあります。

 

Aさんのように、身体的にも心理的にも危機的な状況に見舞われると、その状況をとにかく乗り切るために、こころのなかで起きていることに、あえて蓋をしてしまって感じないようにする作用が働くことがあります。

本当は感じていた多種多様な感情は、ごちゃごちゃの状態のまま、こころのどこかに閉じ込められています。

 

ごちゃごちゃの何が何だか分からない状態の感情を抱えていることは大変な不安を生じさせます。

私たちは、分からないものについて、無意識のうちに不安を感じるからです。

そのため、事態が収束して、日常生活に戻ってしばらくすると、Aさんのように「あれ?何かおかしい?」という形で表に出てくることが多いのです。

 

ごちゃごちゃのままだった感情を、もう一度思い起こしながら、言葉にすることで、その時に味わうはずだった感情を、取り戻すことができます。

セラピーの場という、安全な環境で。

 

そのようにしっかりと向き合えた感情は、ご自分にとって必要がない場合は、きちんと手放すことができるようになりますし、

必要な場合には、今度は確かな実感のある記憶として、ご自分のこころのなかに整理しておくことができるようになります。

ごちゃごちゃ状態のまま抱えている不安から解放されます。

 

このケースを通して、私が最も感動したのは、やはり、Aさんが本来持っている回復する力を実感できたことです。

どんなに辛い状況でも、誰のなかにも、生きていこうとする力が備わっていて、より良い方向に必ず変化していく。

そのことを改めて教えられました。

 

もちろん、この回復する力は、あなたにもあります。

もしかしたら、初めは小さな力かもしれませんが、少しずつ育てていけば、必ず大きな力になる時が来ます。

 

もし、迷われているのでしたら、どうか、ほんの少し勇気を持ってみてください。

ご自分のために、小さな一歩を踏み出すことで、あなたは必ず変わっていけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


完全予約制  女性専用セラピー


新宿・神楽坂のヨーガ・カウンセリングなら、

女性専用ゆいセラピー かぜのねへ。

 

最近もやもやする、

自己肯定感を高めたい、

仕事のストレスを改善したい、

本当の自分を知りたいなど。

 

あなたの悩みをお聞かせください。

心と体を一体として改善していきます。