カウンセリングは本当に効果があるのですか?

過去にもカウンセリングを受けたことがありますが、本当にカウンセリングは効果があるのですか?

カウンセリングは対話することによって、症状の改善や問題の解決を目指すもので、心理学的に効果は実証されています。
ところが、特に言葉によるカウンセリングのみですと、どうしても変化するペースがゆっくりですから、なかなか効果が実感されにくいかと思います。
一定の効果を感じる前に、何らかの理由で続けるのが難しくなって、止めざるをえないケースも多く見られます。
そのため、「本当に効果があるの?」「話すだけで何が変わるの?」という疑問を持たれるのも自然なことです。

さらに、言葉によるカウンセリングでは、「言葉として表現できないことにはアプローチしづらい」という弱点があります。
まさにこれが、カウンセリングがうまくいかない理由になります。

というのも、自分の感じていることや、考えていることを言葉で表現するのには、得手・不得手があります。
「何かモヤモヤするけど、うまく言葉にできない」こともあります。
「何となく話すことに抵抗があって話せない」ばかりか、「言葉で話すことが辛すぎて無理」ということもあるはずです。

それに、カウンセラーとはいえ、初対面の相手に心を開いて、ご自分の気持ちをさらけ出すということは、本当に難しいものです。
恥ずかしい気持ちがあったり、話しても大丈夫なのか不安だったりして、自分の気持ちに向き合うどころか、カウンセラーの反応の方が気になって話せないということもあり得ます。
カウンセリングに効果が感じられないのは、決してうまく話せないあなたのせいではありません。

本当に辛い時には、外出することも難しいもの。ましてや人に会うなんて、相当な勇気が必要です。

あえて一歩踏み出してカウンセリングに行ってはみたものの、結局うまく話せないまま終わってしまって失望してしまう。
こんな結果になってしまっては、本当に残念です。

そこで、かぜのねのカウンセリングでは、言葉による一般的なカウンセリングのみではなく、ヨガを通して身体の側から心のケアへ繋げていく方法を採っています。

うまく言葉に表現できなくても、今のご自分の身体の感覚に向き合うことを通して、心の状態を改善していくことができるのです。
なぜなら、身体と心はつながっているからです。

言葉で表現できないことが、身体の痛みや辛さとして表れている場合があります。
直接心のことに触れる代わりに、身体を和らげ、ゆるめていくことで、安全に心を癒し、心の緊張を取り除くことができるのです。

また、実際に身体を動かすことで、心で感じるだけではなく、身体の感覚としても、毎回「スッキリした」「何か違う」と実感していただけます。
言葉だけのカウンセリングに比べ、効果が分かりやすいかと思います。

こうした身体の感覚を活かした技法は、身体的アプローチとして、心理療法のひとつの流れとなっています。「無理に話さなくてもいい心理カウンセリング」と言えるかもしれません。

もちろん、言葉で表現するカウンセリングが合っていて、ご自分のことを聞いて欲しいという方には、通常のカウンセリングのみのセッションも行っております。