雑記帳

コロナ禍のなかで不安と向き合うということ

2020年もあとわずかとなりました。

今年は新型コロナウイルスに始まり、新型コロナウィルスで終わる、そんな年になってしまいました。

わたしにとっても、当初の計画を大幅に見直す事態に。
代々木のレンタルスペースから神楽坂に自分専用のセラピースペースを開設することができて、やっと軌道に乗りかけたと思ったところで、コロナ禍に見舞われてしまいました。

「ずっとこの環境で続けていきたい!」と思っていたのですが。

わたしは対面でのセッションを基本としていて、それは、お互いに2人の人間が、同じ時間と空間をはじめとした状況全てを共有することが、セラピーの醍醐味だと考えているためなのですが、その対面するという行為が、感染の危険を伴うものになってしまったことは、本当に想定外のことでした。

対面のセッションだからこそ、安全に心のことを話し合うことができるはずなのに、それが危険となり、敬遠されてしまうことがとても辛かったです。

オンライン・カウンセリングを開始して

なかなか直接お客様とお会いすることが難しくなってしまい、急遽、神楽坂のスペースを手放さざるを得ないことに。
そして6月より現在の相模原に移転し、やっと慣れてきたな、というところです。

新たな方法を模索しなくてはいけなくなり、オンラインでのセッションを開始しました。
最初はちゃんとセラピーとしての効果が挙げられるのかどうか、途中で途切れてしまわないか、心配しながらのセッションでした。

が、オンラインでも、同じ時間を共有することに変わりはないですし、ご一緒に自分に向き合っていこうとする思いは同じ。
オンラインであっても、ちゃんとセッションの効果があり、自分への気付きをもって、良い方向へと変化していくご様子を実感することができたのは、嬉しい発見でした。

さらに、オンラインでしかお目にかかれない方ともセッションをさせていただく機会も増えて、それまた、多くの方に自分らしく生きるためのお手伝いができることを改めて幸せに感じています。

一度はかぜのねを続けられるかどうか、ギリギリの時期もありましたが、何とか年末年始を迎えられることができました。

これも、皆さまのご支援のおかげです。
本当にありがとうございました。

コロナ禍で見えてきたこと

今はただ、このコロナ禍という状況のなかで、学べたこともいろいろあったな、と感じています。

昨日もヨガの生徒さんとお話したのですが。

こういう先が見えない状況になると、物事の本質が見えてくるというか、本当に確かなもの、不確かなものがハッキリ分かってきますね。

あるいは、自分にとって、本当に必要なものか、不要なものか、とか。

必要だと思っていたものが、実際はそうでもなくて、単に自分で勝手に「必要だ!」と思い込んでいただけだったとか。

わたし自身、「わたしの仕事は、アクセスが悪いところはダメだから、都心に近いところでやらなくてはいけない」みたいに思っていたのですが、実際のところ、相模原でも、ちゃんと続けられているわけで。

ありがたいことに、わざわざ遠方から通って下さる方もいらっしゃいますし。
お近くの方が気軽にヨガを学びに来てくださったり、お友達を連れてきてくださったり、
以前とは違い、とてもアットホームな感じで仕事ができています。

それこそ、わたしが目指していた、当たり前のものとして、普段着感覚でヨガやカウンセリングが受けられる環境なんだな、と今更ながら気付くことができました。

こういう状況にならないと分からないことってやっぱりあるんですね。

不安ということについて、改めて考える

そして、もうひとつ。
不安ということについて、改めていろいろ考えることが多い年でもありました。

最近コロナの感染が再拡大して、医療現場での切迫感が伝わってきます。
そうでなくても、何かと不安を煽られる雰囲気ですが、必要以上に不安を抱えてしまうことって、やっぱり多いんだな、と率直に感じています。
他ならぬ、自分の思い込みから来る不安のために。

根源的な不安というものがある

わたし達人間にとっては、根源的な不安というものがあります。
なぜなら、未来が未知だからです。
大地震が起きた時のことを思い出してみても分かりますが、次の瞬間、世界がどうなっているのか、本当のところは誰にも分からないものです。

普段は「ほぼほぼ何もないだろう」と思い込んで生活しているので、一瞬なんて、そんなすぐ先の将来の不安を感じることもないのですが。
地震のような大災害に見舞われると、「一寸先は闇」という言い伝えが真実だったと気付かされるのですね。

こういう根源的な不安は、どんなに良いカウンセリングやセラピーを受けてもなくなることはありません。
ひとりの人間として、生きている限り抱えていかなくてはならないものだからです。

それに加えて、死ぬことへの不安もあります。
「死」というもの、やはり未知のものだからです。

生きている以上、いつか死ななくてはいけないことは、誰でも分かっています。
しかしたいてい、頭で、知識として、「いずれ死ぬこと」を知っている、というだけですよね。

「死」とは一体どういうものか?
真摯に考えると怖いものなので、普段は、そうしようと意図しないうちに、あまり考えないようにしているはずです。

しかし、コロナ感染がきっかけで、急な訃報を目にすると、ご自分の心の奥底に、漠然とした不安があることに気付くのではないでしょうか。

手放せる不安もある

そんな根源的な不安とは別に、本来は持つ必要のない不安があることも事実です。
わたしの例でお伝えしたような、自分の思い込み、先入観、考え方の癖から来る不安です。

例えば、
「きちんとしていなくてはいけない」からダラダラしてしまうと不安になる。
「完璧でなくては意味が無い」から100%じゃないと不安になる。
「人の役に立たないといけない」から誰かに評価されないと不安になる。
などなど。

ほとんどの場合、「~でなくてはいけない」という気持ちの裏側には、
「~でなければ認めてもらえない・愛されない」
「~でなければバカにされる」
「~でなければ不幸になる」
こうした恐れがあるはず。

その恐れが不安を呼び起こし、時には衝動的な行動を引き起こしてしまうことも。

「完璧でなくてもいい、そんな細かいところは気にしなくてもいい。」
気にせず割り切ればいいのに、どうしても気になって、つい、やらなくてもいいことまで「やらなくては」と限界を超えてまでもやろうとする。

こんなふうに、不安に駆られてしまうと、自分にとってやった方が良いこと、やらなくても良いことの判断が難しくなって、何でもかんでも抱えてしまいやすくなります。

「不安はあるけど大丈夫」でいるために

でも、本当に「〜でなくてはいけない」のでしょうか?

「~でなくても」大丈夫だったからこそ、今日ここまで生きてこられたのではないですか?

不安という感情はとても曖昧なものだと思います。
日常のふとした瞬間に急に不安になったり、理由も分からないまま漠然とした不安感があるという場合も多いもの。

不安というものは区別しづらく、はじめの方でお伝えした根源的な不安と、
「〜でなくては」という思い込みの不安を見分けるのが難しいことが多いです。
なので、ただ漠然とした不安感として感じられることがほとんどかと思います。

でも実際のところ、わたし達を生き辛くさせているのは、根源的な不安というよりも、こんな曖昧な漠然とした不安感ではないでしょうか。

そんな漠然とした不安な気持ちに苦しんでいるのであれば、その不安な気持ちそのものに正面から向き合い、
「どんな時に、どんなふうに不安になるのか」
「なぜ不安になってしまうのか」
ということを考えてみることをお勧めします。

なぜなら、自分の思い込みから来る不安であれば、
その不安の元になっている恐れの感情や、自分のなかの思い込み、先入観、考え方の癖に気付くことで、不安な気持ちを手放すことができるからです。

もし、あなたの不安の正体が、人間として持つべき根源的な不安であれば、
その不安を認めて受け入れていくことで、不安な気持ちに振り回されないでいられるようになります。

どちらにしても、より自分らしく自由になっていくことにつながります。

必要以上に持つべきではないものを手放していく。
この1年コロナ禍から学んだことを、新しい年に活かして、より実りある年にしていけると良いなーと思っています。

ABOUT ME
Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 こころとからだのことで悩んでいるあなたに、わたしの今までの学びがお役に立つと嬉しいです。 根が不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。
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本来のヨガには、身体と心の不調を癒していく効果があります。
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