Psychotherapy

母親が重いというあなたへ。お母さんの感情まで背負っていませんか?

わたしは虐待とか深刻なネグレクトを受けた経験はありません。
けれど、ずっと、両親、特に母との関係はずっと重荷になってきました。

いつの間にか、「毒親」という言葉が定着したように思いますが、わたしのところにも、
親との関係にずっと悩んで来られた方がたくさんいらっしゃいます。
ご本人が意識している場合もあれば、はっきり意識していない場合もありますが。

わたし自身も、そうでした。

自分では母とは「良い関係」だと思っていたし、周囲からもそう思われていました。
でも、本当のところ、どこか重荷に感じて、モヤモヤしていたんです。

大人になった今、もちろん親との関係を切り捨てて、完全に距離を置くこともできるでしょう。実際にそうしている方も多いですね。

けれども、心の奥底では、やっぱり親と分かり合いたい、親との関係を良いものにしたい、やはり、そう願っているのではないでしょうか。

カウンセリングを受ける動機のひとつとして、親との関係を改めて見直すことで、自分の人生をもっと自分らしく生きたい、という方もいらっしゃいます。

わたし自身は、まず、心身の不調や、ずっと気になっていた生き辛さを改善するためにカウンセリングを受けてきました。
その後も、心理カウンセラーとしてステップアップするために、より自分と向き合わなくてはいけないと考えた時期に、再びカウンセリングを受けることにしました。

そのなかで、わたしの生き辛さ、自信の無さ、その背景にあった両親、特に母との葛藤が見えてきました。

ここでは、親との関係を見つめ直したいあなたに、わたしの経験から、重要なことをお伝えします。

親の感情は親のもの、自分の感情だけが自分のもの

ひとりの人間同士として、親と向き合うためには、

自分の感情は自分のもの、親、つまり他人の感情は他人のものだということ。

そのことを肝に銘じてください。

わたしのクライアントさんにも、いつの間にか、母の感情=わたしの感情、みたいな図式が出来上がっている方が多いのです。

ずっと親の感情や気分に共感することが当たり前になっていると、知らぬ間に、親との情緒的な境界線があいまいになってしまうのです。
そうすると、親に対して反発を感じたり、納得ができない感情を持つと、どこか違和感というか、居心地の悪い感じ、漠然とモヤモヤした感じを同時に持つようになりがちです。

冷静に頭で考えると、親とは言え、自分とは別の人間、他人ですよね。
だから、100%いつもいつも同じように感じるなんてことは、本来ありえないはず。
なのに、気持ちの面で、まるで自動的に、親と一体化してしまっているかような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分自身の感情と、親の感情を、はっきり区別できるようになると、それだけでも、モヤモヤは減ってきます。

父親との問題の裏に隠れていた、母親との葛藤

わたしが母との関係を自分なりに見直し始めたのは、今から10年位前、父親が亡くなってからのことです。

わたしの父は、世間体が何よりも大切。
家族が本当に幸せか、ということよりも、他の人の目から見て「ちゃんとした家族」に見えることを優先していました。
そして、とにかく自分が正しい。
勉強しないとか、地域の活動に参加しなかったとか、父の気に入らないことがあると、怒鳴られたり、平手打ちされたり。

気が変わりやすいところがあるので、その時の父の気分次第ではあるのですが。

そんなふうに、大変に癖のある人だったので、わたしは、父との関係の方でバランスを取ることの方が優先になってしまっていました。

母との関係も、本当は小さい頃からずっとモヤモヤしたものがあったのですが、あえて認めたくなかったのかもしれません。
そうすると、もう誰も味方がいない気持ちになりますから。

父に対抗するために、母と協定を結んで共に戦っていた感じだったので、
「母とは仲が良い」と思い込んでいました。

父が亡くなって初めて分かったこと

2010年に、癌を患い、父は亡くなりました。
容態が急変してのことだったので、その直後はショックでした。
が、気持ちが収まってくると、悲しいというより、重たい荷物を下ろしたような、ほーっと息がつけるというか、解放された気持ちが、わたしのなかの大半を占めていました。

父との問題は、お互いに少しずつ歩み寄っているところでした。
療養中の父と食事をしながら、わたしはずっと父に気を遣いながら過ごしていたことを伝え、父は父なりに、わたしをずっと心配していたと話してくれました。

奇妙なことかもしれませんが、父の体調が悪化するにしたがって、穏やかな関係になってきていました。

もう少し時間があったら、もっと関係を再構築できたかもしれないと、残念に思うこともありますが、父の死をもってある意味問題が解決した、ということも事実です。

父の死後、いざ、母と正面から向き合うことになった時、そこで改めて、母とわたしとの間の、問題の根深さがはっきり分かりました。

父の葬儀や後片付けの一連のゴタゴタが片付くと、なぜか、母と二人きりでいて話をしたり、食事をしたりするのが怖いような、苦痛に感じている自分に気付きました。

今まで父や弟、祖母を含めて、母とは向き合うことが多かったので、表面に出てこなかっただけで、本当は、もうずっと前から母のことが嫌だったのだろう、と。
その時に目が覚めるように、はっきりと分かりました。

改めて母の姿、母との関係を見つめて気付いたこと

わたしは父に気を遣っているつもりだった、けれども、実際には常に母のことを伺い、母のことを気にしてきたのでした。

まるで母が赤ちゃんであるかのように。
(この言葉は、当時、わたしがクライアントとして受けたセラピーで実際に使ったもの)

思えば、母と直接向き合いたくないために、第3者を巻き込む形で、間接的に向き合い、良好な関係を装ってきた、というのが本当のところだったのです。

わたしの母は、とても気分屋で、機嫌の良い時と悪い時の差が激しいのです。
そして、気に入らないことがあると、とにかく無視します。
何日も口を聞いてくれなかったり。
そして、「そう思わない?」と言いながら、常に同意を求めます。

母が不機嫌だと、空気を伝わるように、その母の気分が伝染して、わたしも落ち着かなくなるのです。

いつもどこか、わたしを監視するようなところがあって、
わたしが自分のために何かしようとする時、
なぜ、わざわざ何でこのタイミングで?
みたいに、来て欲しくない時に限って入り込んできます。

母は無意識のうちに、わたしに嫌がらせしてるんだろうか?と疑う時もある。

わたしは、母と合わない部分の、自分の感覚や自分の気持ちを切り捨てることで、そんな母にずっと合わせてきたのでした。
わたし自身のことなのに、母が許可するものはOKだけど、許可しないものはNG。
わたし自身では「良い」と思っていることに自信が持てない。

いつも母の機嫌、顔色、声のトーン、ちょっとした仕草、そういうもの全てに気を付けて、なるべく母の機嫌を損ねないように、と。

母に無視されたくなかったから。
母の機嫌が悪いと本当に辛かったから。

母に無視されたように、わたしも、自分の感覚、自分自身を無視してきたのです。
そしていつの間にか、母の感情=わたしの感情、みたいな図式が出来上がっていたのでした。

母に取り込まれてしまった、自分自身を取り戻す必要がある

なので、わたしには、自分が自分として生きるために、そして、母との関係をやり直すために、切り捨ててきた自分自身を取り戻すことが必要だったのです。

自分だけの感覚を。

本当は、いつも自分の感覚はあったのです。
それなのに、母が良い、と言えば、「本当は違う」とわたしは感じているのに、
その自分の感覚を欺いて、見ないようにして、閉じ込めてきたのです。
だから、いつもモヤモヤしていたのです。

わたしの感情は、わたしのもの。母のものではない。
母の感情は母のもの。わたしのものではない。

カウンセリングのなかで、それまでの出来事を改めて話し合うことで、繰り返し、繰り返し、そのことを確認していきました。

そして、自分の気持ちを素直に認めること。
自分の感覚を取り戻すこと、その感覚を信じること。

少しずつですが、そのことも学んでいきました。

少し専門的に言うと、わたしは、それまでに母に取り込まれ、同一化してしまった自分の一部を取り戻す、という心の作業をしていたことになります。

過剰に母に向けていた関心・エネルギーを、もっとわたし自身、および、わたしにとって本来必要な人のために向けていかなくてはいけない。
そのことにも気付きました。

母とは違う、自分の人生を生きる

そして、こころの奥底から、決心しました。
母とは違う、自分自身、自分の人生を生きていかなくてはいけない。
わたし自身がこの世に生まれた役割、つまり、自分が自分でいるために。
自分のことを知って、ただ自分自身を生きるために。

辛いこともあったけど、生き辛さから解放された

とても辛い時もありました。
自分自身の弱さが情けなくてしかたがなかったり。

母との関係で、楽しい時間や思い出も、もちろんあったのですが、改めて向き合っていくと、単に母に服従していただけの出来事としか思えなくなって、自分の人生に、楽しいことなんか何もなかったような、どうにもならない虚しい気分になって落ち込んだことも度々あります。
それまで自分が良いと思っていたものが、根本から崩れるような。

わたしの中に溜まっていた、どうにもならない怒りが出てきて、抑えられなくて、コップを床に投げ付けて、壊してしまったこともありました。

たしかに辛かったけれども、一方で、半分眠っていた何かが目を覚まして自分に戻ってくる、改めて自分の一部になるような、そんな実感がありました。
バラバラだったパズルの欠片が、ひとつひとつピッタリはまっていくような快感です。

ある古い記憶について、それまで抱いていたネガティブな感情がポジティブなものに変わっていったり、自分のかつて否定していた気持ちを、逆に「自分らしい」と肯定できるようになったり。

母に対して、憎しみというより、深い不信感をずっと抱いてきたことを、自分のなかで素直に認めることが出来るようになって、少しずつ、母に対するモヤモヤした気持ちも和らいできました。
いまだに完全には消えていませんが。

そんな作業を経て、今では、わたしは、わたしの感情と、母の感情をきちんと区別することが出来るようになりました。

そこから今なお、母との関係を再構築しているところです。

ただ以前のように、母の感情に巻き込まれることはなくなり、母をひとりの人間として冷静に見ることができます。

そして今は、わたしは自分の人生を生きている。
そう断言することが出来るようになって、とても楽になりました。

身体のケアから自分の感覚を取り戻すことも可能

こうした、自分を取り戻し、母との関係を見直すという、心の作業全てが、まさに、わたしのセラピストとしての学びになりました。

わたしは、この作業中も、ヨガはずっと続けていました。
カウンセリングが辛い時でも、ヨガが本当に助けになりました。

「わたしが、わたしの意思で、わたしの身体を動かしている」
ヨガを通して、こういう感覚を繰り返し養うことも、自分だけの感覚を取り戻すために、実はとても有効なんです。

なぜなら、あなたの身体を動かせるのは、あなただけ、だからです。

お母さんであっても、あなたの身体を、あなたに代わって動かすことはできません。
自分の身体を動かして、その感覚を感じる、というのは、あなただけに許されたこと。

言葉によるカウンセリングだけではなく、ヨガでも、真摯に取り組めば、自分だけの感覚、自分自身を取り戻すことができます。

自分の感情と親の感情との違いを見分ける方法

あなたのからだを通して感じられる感情は、あなただけのもの。
お母さんのものではありません。

あなたの感情が、どんなふうにして、あなた自身の身体から生まれてくるのか?

そのプロセスを丁寧に観察していくと、他人の感情と、自分自身の感情を見分けて、区別する手がかりが得られます。

最初はヨガをやりながら、自分の内側を見つめて、自分の感情、感覚が生まれてから、変化する過程を確かめます。
繰り返しやると、「ああ、この感覚」と自分なりの感触が得られます。
それを、日常生活の他の場面でも、「あの感覚かな?」と確かめるために使うことができます。
「あの感覚」であれば、それは自分自身の感情、感覚、ということです。

(言葉で説明すると分かりづらいかと思いますので、よかったら「お試しわーく」などをご利用ください。)

もし、あなたも、かつてわたしや、わたしのクライアントさん達と同じように悩んでいらっしゃるのであれば、どうか、ご自分と向き合う少しの勇気を持ってみてください。

あなた自身、あなただけの感覚を取り戻すことは、決して難しいことではありません。

親との関係を見つめ直すことが、長年のモヤモヤを改善することにつながりますし、あなた自身の人生をもっと楽に、自分らしく生きられる転機になります。

親との関係についてのあれこれは、ここだけで書き切れることではないので、またこのブログで発信していきます。

ABOUT ME
アバター
Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 自分らしく生きたいあなたのために、私のこれまでの学びを、ギュッと凝縮して共有していきます。ご相談はお気軽に。 根が不器用なので、ただシンプルに生きるのが信条。
たった10分!無料で気軽にお試しできる
あなたの生きる強さを育てるセラピー
  • 「すぐに自分にダメ出しをしてしまう」
  • 「自分らしく生きたいのに、周りの人のことが気になって・・・」
  • 「いつも何となくプレッシャーを感じる」

それでも、たったひとりで頑張っている女性のために、こころもからだもリラックスできるオリジナル・セラピー「ゆいセラピー」をシェアしています。

この「ゆいセラピーお試しわーく」は、ヨガと心理カウンセリングを組み合わせた、ここだけのオリジナル・メソッド。
からだとこころ、両面からケアすることで、前向きに生きる力を取り戻すことができます。

本当は、わたし達は、からだもこころも健やかな状態であれば、いつも前向きな気持ちでいることができるのです。

ところが・・・

  • 自分の性格のこと、家族のこと、仕事のこと、将来のこと、あれこれ悩むことが多い
  • 職場や家庭の環境や人間関係でとにかくストレスが溜まる
  • 頑張っても頑張っても、まだまだ足りない、もっとやらなきゃ!と焦ってばかり

こんなふうに困っている女性がたくさんいらいらっしゃいます。

わたしは、「たったひとりで今まで頑張ってきた」そんなあなたを全力で応援します。
あなたに、もっと前向きに、自由に生きられるようになっていただきたいのです。

そこで、心身一如「からだはこころで、こころはからだ」という東洋医学の基本にもとづき、からだとこころを両面からケアできるセラピーをひとりでも多くの方にお試しいただく機会をご提供します。

このセラピーは、
臨床心理士である、わたし自身が自分の心身の不調を改善するため、
そして心理カウンセラーとしてクライエントさんの不調を改善するため、
過去20年以上にわたる試行錯誤の結果から、編み出されたものです。

ご希望の方は、下記よりお申し込みください。

全て無料でお試しいただけます。
ただし、お申し込みと同時に、無料メルマガ「かぜのね通信」も配信させていただきます。
メルマガがご不要な方は、もちろん、すぐに停止可能です。

お申し込みはこちらから

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です