心理カウンセリングとは?

「話さなくて良い」カウンセリングとは?

悩み事や心のケアといえば、「ひとりで抱え込まずに相談してみましょう」というアドバイスが一般的かと思います。
家族やお友達、近隣の方などに話を聴いてもらいましょう。とか、
カウンセリングを受けてみましょう。とか。

コロナ禍による自殺予防の広告などには、必ず「こころの相談窓口」などが紹介されていますよね。

「自分の本当の気持ちを誰かに打ち明け、共感・協力してもらわないといけない」
そんなふうに思われている風潮があります。

でも、それが難しいのよ!

わたし自身も、こんな仕事をしていながら、本当にそう思います。

わたし自身も、実は人に話すのが苦手で。
でも、不調を改善したい。
話した方が良いこともあるのは分かってる。
どうしても、話すことはできないんだろうな、と思いつつ、それでも何とかならないか?
とモヤモヤしたまま、クライエントとしてカウンセリングを受けてきた経験があります。

そんな経験を踏まえて、カウンセリングが苦手な方でも、ちゃんと心をケアしていけるように、「話さなくて良い」カウンセリングを提供することにしました。

ここでは、「話さなくて良い」カウンセリングとはどういうものなのか?
をお伝えしたいと思います。

話すって難しい…

コロナ禍で精神的ストレスに悩む方が増えているという状況のためか、「気軽に相談を」というPRをちょくちょく目にするようになりました。

でも、わたしは「話す」ということは、本当はとても難しい、エネルギーを消耗することだと思います。気分や体調が悪い時には、そもそも話すのが面倒くさくなりますよね。

家族やお友達に話すといっても、
「ネガティブな話をしたら相手に迷惑がかかるから」
「暗い話なんかしたら嫌われるかも」
「こんなこと話して、変な人だと思われたら嫌だな」
やっぱりこんなふうに考えて、話すことをためらってしまいますよね。
たとえ相手が「話を聴くよ」と言ってくれていたとしても。

相手が専門のカウンセラーだったとしても、そう簡単にはいかないはずです。
「ホントに信用できる?」
「ちゃんと分かってるの?この人」
「話せっていう、無言のプレッシャーを感じる・・・」

話すことをためらうのも、自然なこと

世の中、いろいろな人がいますから、自分の気持ちをあけすけに話せる人もいます。
けれども、本当に悩んできたことであればあるほど、人は、なかなか自分の心の内を他人に打ち明けることは難しいのではないでしょうか。

それに、コミュニケーションや話すのが苦手だと感じている人も多いもの。

初対面で信頼できるかどうかも分からない相手に、自分なかのデリケートな部分をさらけ出すようなことなんて、よく考えると、かなり無謀なことだといえますよね。

自分の弱みを他人に見せたくない気持ちもあるかと思います。
話したところで何の役に立つんだろう、と疑いもあるでしょう。
それで本当の気持ちを言えない。

でも、辛いのを改善したいから助けて欲しい気持ちもある。
自分だけで抱えているのも限界。
話したいけど、話せない。
そんな矛盾、揺れる気持ちをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

言葉で伝えられることには限界がある

一般的にカウンセリングでは「言葉として表現されたこと」を扱います。
なので、クライエントさんが話してくれないと、なかなかカウンセリングが進んでいきません。

でも、悩んでいればいるほど、言葉で表現できることは限られているはず。

たいてい、そうしたことは、曖昧なものだったり、話すことに抵抗があるので、意識では話そうとしていても、無意識のうちに他の話をしてしまったり、話そうと思っていたことを完全に忘れてしまったり、という事態が起こり得ます。

最初は話そうと思っていたけれど、やっぱり途中から話す気力がなくなったり、話しても仕方がない気持ちになって話すのを止めることもあります。

途中で、「ここが核心」だと思うにつれて、いろいろな気持ちが出てきて、
どうしても言葉にならなくて話せない時もあります。

なので、「話し相手」がいたとしても、心の内をうまく表現できない場合には、残念ながら、相談やカウンセリングはただ苦しいだけの体験で終わってしまう場合もあります。

他者からの「共有」「共感」は絶対に必要?

さらに、カウンセリングでは、クライエントとカウンセラーの間で濃密なコミュニケーションが展開され、カウンセラーとされている人にご自分の気持ちを共感してもらうこと、ご自分の問題を共有してもらわないといけない、と一般的には考えられているようです。

濃密なコミュニケーションをはかるためには、クライエントとカウンセラーの間に、相当な信頼関係が築かれている必要があります。

そのためには相性、またはかなりの時間が必要です。

ところが、世にカウンセラーと言われる人は多くても、相性というか、なかなか自分に合う人は見つからないもの。
そんな人を見つけるまでにも時間がかかります。

最初はあまり合わないと思っていた相手とも、もちろん、信頼関係を築くことはできます。が、やはりこれにも時間がかかりますし、
そんな相手と関係を深めようとすること自体、カウンセリングの目標になることだってあります。

Chisako
Chisako
実は・・・

かつてわたしは、自分がクライアントとして、カウンセリングを何度か受けたことがありますが、「自分に合った」カウンセラーと出会ったことはありません。
一度もカウンセラーに芯から共感してもらえた、と感じたことがありません。
自分の問題を本当に共有してもらえた記憶もありません。

それでも、わたしはカウンセリングに効果はあったと確信しています。

なぜなら、カウンセラーに共感してもらわなくても、自分の気持ちを言葉にしていく過程で、わたし自身のなかで、いろいろ気付きがあったからです。
その、自分のなかだけの気付きが、自分のことをもっと理解する手がかりになり、心理的な不調を改善していくことができました。

もちろん、ある程度話しても大丈夫そうだという、一定の信頼感は必要だったことは事実です。

ただ、一般的にカウンセラーとの関係が重視されるあまり、可能な限り自分の力で何とかしたいと考えている方は、かえってカウンセリングを敬遠してしまうのではないか?
と、わたしは考えています。

「自分で何とかしたい」と、真剣に自分のことに取り組んでいるような方こそ、本当は「カウンセリング」が役に立つはずなのに。

ただ、わたしはクライエントとカウンセラー間の共有や共感を否定しているのではありません。
それもカウンセリングの大切な要素ですし、そこでしか得られないものもあります。

でも、カウンセラーに共有されなくても、ご自分のなかでの気付きがあれば、カウンセリングの効果としては十分ではないか、と考えています。

カウンセラーと関係を築くために、カウンセラーに気を遣って話したくないことを話したり、ただセッションの回数を重ねていったり、そんな時間とお金の負担をあなたにはしてほしくないんです。

カウンセリングの目的はあなたが変わっていくこと

カウンセリングの目的というのは、
あなた自身が、ご自分の不調や悩み事について、
新たな気づきを得たり、自信や自己肯定感を得たり、思い込みや考え方の癖、
あなたを苦しめていた考えから開放されたりするなど、
あなたが内面から変わっていくことです。

そのためには、自分のことを今までとは違った角度から見てみたり、
自分なかの感覚を確かめたりして、自分の内面に向かっていき、
自分のことをもっとよく知っていく作業をしていくことになります。

カウンセリングは、自分のなかにある「答え」を探っていくようなものです。

わたしは、以前のカウンセリング場面で、
カウンセラーに自分のことを伝えるために、言葉にならなかったものを言葉にしようと、
自分のなかであれこれ探索しなければなりませんでした。

それが、自分のなかに向かっていくことにつながり、
カウンセリングが終わった後にも、あれこれ自分なりに考えるキッカケになり、
結果として、自分のなかでいろいろ気付くことがありました。

そうした気付きをカウンセラーと共有できれば、また違う展開もあったかもしれませんが、わたしとしては、自分自身のなかで「変化した」実感があったので、それで良かったと思っています。

身体の感覚から自分の内面に向かっていく

このように、わたしは、カウンセリングにとって大切なのは、自分の内面を見つめていくことだと思っています。

なので、その方法は、カウンセラーとクライエントが対話する方法だけではなく、他にもいろいろな方法があると考えています。

ヨガやボディワークなどもそのひとつ。
身体の感覚を確かめ、何を、どう感じているのか、体感を探っていくことも、自分の内面に向かうことだからです。
なので、カウンセリングとしての効果は同じ。

あなたが内面に向かうことを、コミュニケーションを通してサポートしていくのか、
あなたの身体の感覚を通してサポートしていくのか。
違いはそれだけです。

あなたには、あなただけの世界があるから

わたし達はみんな、誰にも共有できない、自分だけの世界を持っているとわたしは考えています。
自分の心は、自分自身で、どんなに深く探っていっても自由だと思います。

しかし、他の人の心に関しては、奥深くにあるものを探ることが許されるのは、
その人自身だけだと思っています。

カウンセラーといえども、無理に土足であなたの心に入り込むことはしたくないのです。

一方、身体の感覚というのは、本当にその人だけのもの。
他の人と共有することはできません。

例えば頭が痛い時、
その痛みそのものを、誰かに一緒に感じてもらうことはできませんよね。

なので、身体の感覚に働きかけることは、決してあなたの世界を邪魔することにはなりません。
あなたの世界を守りながら、あなたが安心して内面に向かっていくためにお手伝いできるんです。

実際にはこんな感じ

実際の「話さなくて良い」カウンセリングはどんな感じか?というと。

カウンセリングではありますので、もちろん、お話は伺います。
いつでも、あなたのペースで、話したい時に、話したいことを、お話ください。

うまく話さなくては、と緊張する必要も、無理に話す必要はありませんし、何か話さなくては間が持たないという心配は無用です。

その時々によって、気分も変わります。
話したい気分の時もあれば、話したくない気分の時もありますよね。

話したいことが特に見つからない場合は、
あなたのご希望により、
じっと自分の内面に向かっていくワークを行うこともできますし、
ヨガや臨床動作法など身体の感覚に働きかける時間にすることもできます。

身体の感覚に意識を向けるということは自分自身に意識を向けるということに繋がります。

この「自分に意識を向ける」ということ自体、対話でのカウンセリングと同じなのです。
そして身体の動きは心の動きとも関連していますから、必ず心の状態にも変化が起こります。

対話も、自分の身体を感じていくことも、方法が異なるだけで、目的は同じです。

どんなふうに身体へ意識を向けていくの?

身体の感覚へ意識を向けていこうとする場合、からだの不快な症状をまず取り除くことから、始めていくことがほとんどです。

肩コリ、首の不快感、腰痛など、今あなたの一番辛いところにアプローチできるような、ヨーガのポーズや、ボディワークの動きをご一緒にやっていただきます。

身体を動かすことにも抵抗があるかもしれませんが、できても、できなくても大丈夫です。余分な力を抜いて、必要な力だけで身体を動かしてみるだけです。

具体的には?

一呼吸ごと、自分だけのからだの感覚に集中して、変化していくからだの状態をゆっくり味わっていきます。
動かそうとした結果、身体が動くかどうかは関係なく、自分のなかのその「感じ」を見ていきます。

実際にからだを動かしてみた感想をお伺いすることもあります。
何か感じることがあるかもしれないし、何も感じないかもしれません。
どちらでも、大丈夫。
身体の感覚に耳を澄ませることが大切なのですから。

そしてまた次の動きに取り掛かります。
先ほどと違う、刻々と変わっていく自分のからだの感覚に、ただただ意識を向けて、丁寧に見守っていきます。
そこで再びからだを動かしてみた感触を確かめていきます。

こんなふうに、身体を動かしては感覚を確かめて、また別の角度から身体を動かしては感覚を確かめ、身体全体の感覚、つながり、今の心の状態も含めて観察していきます。

プライベート空間ですので、一般的なスタジオレッスンのように、他の人の目を気にする必要はありません。
自分のペースで、からだを動かしながら緩めて、その感覚を味わうことだけに集中できます。

自分のからだの方へ向き合っていくことで、「今、ここ」にしかない時間を体験し、あなたのなかで「気付き」が生まれます。

なので、うまく話す必要もないし、話したくないことを無理に話す必要はありません。
人には見せたくない弱みを無理に見せる必要もありません。

それでも、ちゃんと変わっていけます。

まとめ

カウンセリングをが苦手だという方は、案外たくさんいらっしゃいます。
あなただけではありません。

また、わたし自身の経験からも、本当に辛い時には、人に会うこと自体も嫌でした。
ましてや、初対面の人と会って話すなんて。
いくらカウンセラーだといっても。
そんな気分のこともありました。

そこで無理に話さなくてもよくて、楽になる方法があったらいいな、とずっと思っていました。
わたしのように、カウンセリングが苦手だけれども、不調を改善して、自分を変えていくために、やっぱり何かが必要だと思っている他の多くの女性のためにも。

今まで対話によるカウンセリングがうまくいかなくて困っているあなたにも、こんな方法があることを知っていただけると嬉しいです。
そして、かつて辛かった時の自分に、本当に役に立ったものだけを、本当に必要とするあなたにお伝えできればいいな、と思っています。

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Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 こころとからだのことで悩んでいるあなたに、わたしの今までの学びがお役に立つと嬉しいです。 根が不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。
カウンセリングがうまくいかなかったあなたに。

あなたはご存知でしょうか?

不安、うつ、トラウマ、過緊張など、こころの症状を、、身体を整えながら、身体の側から改善していくことができるということを。

「心の問題には対話によるカウンセリング」というのが一般的な常識ですし、
わたし自身、臨床心理士として、カウンセリングの効果も確かにあると認めています。

けれども、カウンセリングでは、うまく話すことができないと、なかなか先に進めない、ということも事実です。

いくら相手がカウンセラーだったとしても、そんなにすぐに打ち解けて、自分のありのままを話すことなんて難しいですよね。
信頼できるかどうかも分からないし、不安ですよね?

カウンセラーと信頼できる関係を築くまでには、本当に長い時間がかかります。
そのため、カウンセリングで変化を感じる前に、続けられなくなってしまう場合が多いのです。

「カウンセリングがうまくいかない」と困っている方がきっとたくさんいらっしゃるはず。本当はそういう方こそ、心のケアが必要なのに。

そこで、「無理に誰かに話さなくても、心の問題を解決していける方法があればいいな」と、わたしはずっと探していました。

そこで、たどり着いたのが、身体を整え、身体の感覚に向き合うことで、心を整え、心の問題を解決していこうとする方法でのカウンセリングだったのです。

これから自分らしく生きるために、こころ、からだをケアしたい。
でも、カウンセリングでは難しい。

そんなあなたにこそ、かぜのねのカウンセリングをお勧めします。
ぜひ、一度試してみてくださいませんか。

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