お客様の声

パンドラの箱を開けてみると・・・ ある日のセッションから

突然ですが、ギリシャ神話なかの「パンドラの箱」のお話はご存知ですか?

世界的にはコロナ禍、気候変動、格差社会などなど。
日常的にも、この先のことが予想しづらく、何かと不安ばかり引き起こされがちな状況にあります。

どっちを見ても、先行き不透明な状況ですが、それでもやっぱり、わたし達人間は希望を持つこと。夢を見ることができる。

先日のセッションで、改めてそのように感じられた出来事がありましたので、ここでご紹介したいと思います。

最後に残ったものは?

簡単に「パンドラの箱」のお話について、まずご紹介します。

ギリシャ神話の神々によって、人類最初の女性として地上に送り込まれたのがパンドラという女性です。
彼女は泥のなかから形作られ、美貌や能力、魅力などあらゆる贈り物を与えられました。

そして神々は最後に、「決して開けてはいけない」と言い聞かせて「箱」(瓷という説もありますが)を持たせたのです。

ところが、地上で暮らしていたパンドラはある日、好奇心に負けて箱を開いてしまいます。
すると、そこからさまざまな苦しみ、悲しみ、災い、病気、犯罪、欠乏などなどが飛び出したのです。

こうして世界には災厄があらわれ、人々が苦しむことになりました。

しかし、ギリシャ語で「エルピス」と呼ばれるものだけは、縁の下に残って出て行かないまま、パンドラは箱を閉めてしまいます。

古典ギリシャ語では、この「エルピス」という言葉は、「予兆」、「期待」、または「希望」という意味があるそうです。

ここから、一般的には、さまざまな災厄があっても、最後には希望が残り、人間は絶望しないで生きることができるようになったとされています。

将来的にやりたいことがない

それでは、あるセッションでお会いした方のケースです。

彼女は50代。
将来的にやりたいこともなく、自己受容もできない。
しばらく体調も悪いし、なんだか疲れてしまった。
そういう状態を少しでも癒やしたい。

そこでセッションに来られました。

内面に向かっていくと

いろいろな不安を抱えていらっしゃるご様子のうえに、ご自分で考えて過ぎて疲れてしまった、というお話もあったので、少し深い部分から、もう一度ご自分を見つめ直していただくために、内面に向かうためのワークを行うことにしました。

改めてご自分の内側で感じられるものに意識を向けていただいたところ。
モヤモヤしたもののなかから、いくつものイメージが形になって現われてきました。

絶望するばかり…

お父様が怖い。
弱っていく両親の姿。
頼れるものがないという漠然とした感じ。
仕事と家を往復する毎日。
どんなに頑張ってもこの先自分はどうにもならない。

こんなふうなイメージがポツポツと語られました。

彼女は、アルコールの問題があるお父様との関係で長年悩んでこられました。
お母様との関係も、どちらかというと希薄で、あまり力になってもらえた感じがなかったそうです。

未婚で子供もいない。
仕事はしているけれど、単に生活のためにやっているだけで、特別やりがいはない。
男性と出会っても結局うまくいかない。

高齢になったご両親の今後のこと。
考えると不安になるようなことばかりに囲まれている。

もう、絶望しかない…

そういう状況のなかの彼女の想いが伝わってきました。

他ならぬ自分のなかにあったもの

内面に向かうワークをしばらく続けていると、次から次へとネガティブな感情が出てくる方がほとんどです。

それだけ、誰にも言えないような、自分のなかでも見たくないようなものを抱えざるを得ない。
辛いということも認識できないほど、辛い状況に置かれて苦しんでいらっしゃることが分かります。

この方の場合もそうでした。

そんななか、さらに内面に向かっていくと。

ふっと、表情が明るくなりました。

ずっと抱いていた目標に気づいて

「いつか海外に移住したい。」

その言葉を口にした時の彼女の表情は、見違えるほどスッキリして見えました。

Chisako
Chisako
これが本来の彼女の姿なんだな〜

しみじみそう感じられました。

ここ数年忘れかけていた夢だったそうですが、いつか必ず実現したいと思って、いろいろ準備していた時期もあったそうです。

改めてそのことについて、ご一緒に話し合ったところ、今では単なる夢ではなく、実現可能な目標にしていけるのでは?という結論に達しました。

徐々に体調も回復していき、
「自分にはもう何もないような気がしていたけれど、ちゃんとやりたいことがあったんですね」
最後にそうお話され、セッションを卒業なさいました。

予兆、期待、希望

わたしはいつも、人間の心ってまさにパンドラの箱のようなものだと思うのです。

「開けてはいけない」とされ、ある意味禁断の場所のような感じもするし。
(なので、心身ともに全く健康だと思っている方は、あえて自分の心を覗いてみよう、なんてことは多分しないのでしょうね。)

いざ開けてみると、それはそれはネガティブなものが出てきて、自分で自分が嫌になることもあるほど。

けれども、焦らず待ってみると。
最後には「希望」が残っていることに気がつく。

希望だけではなくて、何か自分がより良く変化していくような予兆が感じられたり、自分で自分に期待が持てるようになったり。

そして心身ともに回復していく。

そんな流れになっているのだな、と思います。
わたし自身も、そういう流れを経験して、今ここにいるわけですし。
他のお客様にも共通して言えることです。

神話の世界って、単なるおとぎ話ではなく、わたし達の世界や人生についての教えでもあるのですから、やっぱりこれが真実なんでしょうね。

どちらを向いても、絶望しかすることがないように見えますが、わたし達誰もが、自分のなかに希望を見つけることができる。

そんなふうに改めて感じることができました。
こうしたセッションを経験させていただいたご縁に深謝しながら、ひとつのケースとしてご紹介させていただきました。

ABOUT ME
Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 こころとからだのことで悩んでいるあなたに、わたしの今までの学びがお役に立つと嬉しいです。 根が不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。
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