ヨガの効果

なぜ、今までヨガをやっても効果がなかったの?

ヨガやってみたことあるけど、本当にそんなに良いものなの?あんまり変わらないし…

初めてのお客様からこんなお声を聞くことがあります。
今ではヨガの効果を確信しているわたしですが、わたし自身もかつてはそんな気持ちになったことがあります。

残念ながら、ヨガには「2ヶ月で体重〇キロ減!」のような劇的な効果がないので、すぐには結果が分からないという弱点があるのは事実です。

でも、それ以上に、わたし自身を振り返ってみても、当時はヨガに対して、まだまだ理解不足だったと反省する点が多々あります。

そこで、ヨガの効果を実感していただくためにも、知っておいていただきたいことを、この記事にまとめてみました。

気を取り直して「ヨガをもう一度やってみようかな」と思っている方、これからヨガを学ぶ初心者の方にも参考にしていただけると嬉しいです。

ポーズを取っているのに、ヨガをやっていない状態

厳しい言い方になるかもしれませんが、

Chisako
Chisako
やってるつもり、になってない?

ということです。

ヨガ教室やホットヨガのクラスにしばらく通ったのに、あまり変化が感じられなかった方は特に、そういうところがなかったかどうか、ちょっと考えてみてください。

ヨガはただ単にヨガクラスに参加すれば良いということではないんです。

ヨガのレッスンに参加して、「先生の見本の通りにしなきゃ」と、とにかくポーズを取って…

  • 自分だけポーズができないなんて恥ずかしい。
  • クラス全体のペースに付いていかないと申し訳ない。
  • ちゃんとやれてるかよく分からない。

頭では以上のようなことを考えている。

こんな状態では、残念ながら、本当にヨガをやっているとは言えないんです。

自分の内面に集中することがヨガ

このヨガのやり方に何が欠けているかというと。

ちゃんと自分に集中すること

これだけです。

一般的に、「ヨガはポーズを取ること」というイメージが浸透してしまっています。
なので、ポーズが出来た、出来ないことだけにとらわれてしまうのは、初めての方では特に仕方のないことです。

けれども、本来ヨガは、自分の感覚に向き合っていくことなんです。

ポーズを取りながら、
今の自分の呼吸の様子はどうか?
どこまで動かすと気持ちが良くて、どこから痛くなるのか?
少しずつ身体が伸びていく感じがどんなふうに変わっていくのか?

そんな自分だけの感覚をただ観察していく。
それがヨガをやっている、ということです。

集中すること、集中し続けることが難しい

「自分の感覚を観察する」と、言葉でこのように表現してしまうと、簡単なことのように思えるかもしれません。

ところが、実際やってみると本当に難しいことなんです。

周りの人を見て「それらしくポーズを取らなくては」ということばかり気になってしまっていたら、「今自分が何を感じているか?」なんて意識を向けている余裕がないのでは?

または、無理にポーズを取ろうとして、身体のあちこちが痛くてたまらない…
これでは、今どんな呼吸をしているか、その様子を静かに見つめることなんて無理ですよね。

繰り返しになりますが、自分の感覚に集中することがヨガなので、どちらの状態もヨガをしているとは言えません。

さらに、たとえ集中できたとしても、集中し続けることは、脳の性質上、人間にとって非常に難しいことなんです。

最初は呼吸に意識を向けていても、いつの間にか、クラスが終わった後のこと、明日の予定、昨日あった嫌なこと、そういう考えが浮かんできてしまうものです。

身体ではポーズを取っていながら、頭は仕事のことをずっと考え続けているとか。

それでは、本来のヨガの効果は得られません。

本当のヨガを知ることが、ヨガの効果を得る秘訣

本来、ヨガはこんなに↓シンプルなことなんです。

自分の身体を、自分の呼吸と、自分の意思で動かすこと。

それが一番大切。

わたし達一人ひとり、身体はみんな違います。
骨格・筋肉の付き方・柔軟性…誰でも個性があります。
なので、ポーズもみんな違って当たり前なんです。

だから、他の人と全く同じポーズを取ることはできませんし、そうする必要もありません。
他の人と比べたり、無理に他の人のペースに合わせる必要もありません。

ポーズが上手い・下手というのは、本当のヨガの効果には影響しません。

実際にはどうすればいいの?

女性の口コミ
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でも、やっぱりポーズを取らないといけないんでしょ?
Chisako
Chisako
ハッキリ言います。
ポーズ取れなくてもいいです!
からだ動かなくてもいいです!
辛かったらやめていいです!

大切なのは、「どのポーズををやるか?」ではなくて、「どうやるか?」です。

以下、その秘訣(?)を2つお伝えします。

なるべくゆっくり、丁寧に。

秘訣その1

どんなポーズでも、ひとつひとつ丁寧に、じっくり時間をかけていきます。
特に初心者の方、身体に不調のある方は、いつもゆっくりとした呼吸で、からだをいたわりながら。

からだを動かしながら、からだに感じられる緊張感やストレッチ感をじっくり味わってみてください。
自分の内側から緊張がほどけていく感じを大切に。

とにかくゆっくり、自分の身体だけを感じて、やってみてください。
その時間だけを楽しむように。

「動かしている」「動かそう」という意識を大切に

秘訣その2

ご自分のなかで「わたしが、からだを動かしている」という意識を大事にしてみましょう。

例えば、上のポーズ。
チャイルドポーズと呼ばれることもある、リラックス向きのポーズとされています。

この時、坐骨を足の踵に下ろすように、そして背骨全体を伸ばすように、肩甲骨から肩を広げるように意識して身体を動かします。
このポーズは単に「だら〜ん」とうつ伏せになっている状態ではありません。

しかし最初は足の付け根が硬かったりして、坐骨が思うように下りないかもしれません。
肩が凝っていたり、痛みがあると、肩を広げられない場合も。

でも、それでもいいのです。

この時の、あなたの「○○しよう」という意識が何より大切なのです。

最初は肩も動かないし、坐骨も思うように下りません。
ただただ、「やろう」「動かそう」と意識して、やってみてください。

「動かそう」と思ってやってみたところで、結果として、目指す動きが出来なくてもいいのです。

今のご自分の出来る範囲で、出来ることをやればいいんです。

以上の2つの秘訣を意識してやっていただくと、それだけでも効果は全然違います。

そうすると、ゆっくりだけど、確実にからだは変わります。
焦らず続けていくうちに、いつの間にか、動きづらかった肩や腰が軽くなっていくのが分かってくるはずです。

リラックスのポーズでも、意識することが重要

上記のような、いわゆるリラックス系のポーズでは、「とにかく力を抜いて、何も考えずに、リラックスしましょう」とインストラクションされることが多いものです。
そのため、半分眠っているような、ただぼんやりした気持ちになるといい、と受け取られているようです。

しかし、これは誤解です。

力を抜いても、リラックスしていても、身体への意識を持ち続けることがヨガなんです。
ただ楽にすればいい、というものだったら、お家でゴロゴロしているのと同じです。

リラックスする時も、身体のなかで緊張が残っている部分を確かめること、緩んでいく身体の感覚を観察していくこと、呼吸とともに変化している感覚に意識を向け続けることが大切です。

ただ、リラックスした状態で自分の感覚に集中することって、意外と難しいんです。
なので、リラックスのポーズは、本来はヨガ上級者向けのポーズと言えます。

ヨガでは集中することを練習する

ポーズを取る時に、どんなことに注意すればいいのか、についてお伝えしてきました。
ここからは、さらにヨガの効果を深めるために、最も大切なことについてお伝えします。

ヨガはゆっくり、丁寧に、「動かしている」意識を持ってやること。

そして、その間、とにかく集中することです。

長時間ダラダラやるよりも、たとえ5分間でも、自分に集中してやりましょう。
集中して行うことが、怪我や疲労の予防にもなります。

もし途中で他のことに意識が向いてしまっても、大丈夫。
その時は、またちゃんと自分の身体へ意識を持ち直せばいいのです。

集中が途切れて、意識が外へ向いてしまう。
そこでまた、自分の内面に意識を戻していく。
また途切れたら、またまた自分に戻す。

その繰り返しが、ヨガの練習。
集中することのトレーニングです。

それを心掛けてみてください。

なぜ、集中することが大切なの?

伝統的なヨガの教えのなかでは、ヨガの最終的な目的というのは「悟り」とされています。
現実世界では、ここまではいかなくても当然ですが、心と身体を健やかに保ち、自分らしく生きることが、やはりヨガの目指す道であることは間違いありません。

一般的にはあまり知られていないことですが、わたし達が日常「ヨガ」として学んでいるヨガは、数あるヨガのなかでは「ハタヨガ」と呼ばれるものです。
それは、身体を整えることによって、「心を穏やかにケアするための方法」なのです。

ですので、身体を整えるハタヨガは、心の鍛錬である瞑想に至るステップなんです。

ヨガのポースから瞑想に至るステップ

 

  1. ポーズを取る(出来なくても大丈夫)
  2. からだの感覚に集中(緊張する感じや、緩んでいく感じを味わう)
  3. 呼吸や血液の循環に深く集中(呼吸の質、循環するエネルギーなど、より繊細に感じる)
  4. 瞑想状態になる場合がある
    (ならない場合もあります。瞑想は、やろうとしてやれるものではなく、向こうから訪れるもの、とされています。)

 

大まかにはこんな感じです。

普段行っているヨガのポーズは、こういう瞑想の手前の、深く集中した状態を作り出すための練習なのです。
だから、「集中すること」が必須条件なんです。

集中することが心のリラックス効果を生み出す

ヨガでは、特に自分の体の感覚に集中することが大切だと重ね重ねお伝えしていますが、それがなぜ心の健康にも良いのでしょうか?

普段の生活では、わたし達は、絶え間なく考え事をしています。
昨日あったこと、明日の予定、今日やらなくてはいけないことetc.について。

モヤモヤしている時や、ネガティブ思考にとらわれている時は特に、一段と考え事から離れられなくなっているはずですよね。
考えてもどうしようもないことだと分かっているのに、 いつまでも心のどこかに、何か引っかっている。

こんなふうに心に浮かんで消えないモヤモヤしたあれこれから、 ヨガで身体の感覚に集中することで、 一時離れることができます。

そうすることで、考え事から少し距離を置いて、客観的に見ることができるようになるんです。ちょっと他人事のように。

他の人の性格とか、行動パターンとか、他の人のことって、割とよく見えるものですよね。自分のことの方が意外と分からないこと、気付かないことが多いもの。

なので、自分のことだけれども、他人目線で自分の考え事を眺めてみることができます。
すると、不思議とモヤモヤしたものが整理され、頭を悩ませている多すぎる考え事が減っていくのです。

頭が休まると同時に、気分もスッキリ、リラックスできます。

また、集中している状態というのは、肉体的には、呼吸が非常に落ち着いた状態になっています。
そのため、自律神経の働きが良くなり、ホルモンの分泌や神経系の働きが正常化され、心身ともに健やかな状態に導かれます。

自分のペースで無理なくやることが一番

以上、お伝えしてきましたように、ヨガでは、あなた自身の内面に集中することが必要だということがご理解いただけると嬉しいです。

ヨガというのは、ある意味、あなただけの体験。
他の人と比べどうか、というものではないんです。

ひとりひとり、身体の形、体力、人生経験も様々ですから、同じポーズを行っても、人によって感じ方はそれぞれみんな違います。

だから、自分のできる範囲でやれば大丈夫。
自分のなかで感じているものこそが正解なんです。

ご自分に集中できていれば、続けてやっていくうちに、必ず変わってきます。
周りを気にせず、自分のペースを保って続けてみることをお勧めします。

そして、ヨガを通して、からだの緊張がほどけると、こころも自然とゆるんでいきます。
気が付くと、たくさん抱えていたストレスも和らいでいきます。

忙しい日常生活のなかで静かに自分と向き合う時間はなかなか取れないもの。
そんなご自分の内面を丁寧に見つめることができる貴重な時間になります。

自分ひとりでも、自分のペースで、自分出来るポーズを、自分だけに集中してやること。

ご自宅でコツコツ練習することだって、ちゃんと本当のヨガにつながるんです。

ABOUT ME
Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 こころとからだのことで悩んでいるあなたに、わたしの今までの学びがお役に立つと嬉しいです。 根が不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。
定員2名までの超少人数制クラスで、伝統的なヨガを学んでみませんか?

本来のヨガの目的のひとつは、「心をケアすること」。
そんな伝統に立ち戻って、メンタルケア・ストレスケアとしてのヨガをマイペースで学べるクラスを開催しています。

臨床心理士としての経験から、からだを整えることで、心をケアし、ストレスを和らげる効果のある内容を厳選してお伝えします。

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