身体から心へ

身体を整えることで、心の思い込みを手放す

以前のブログ、「整体・マッサージetc.を卒業するには? ~リラックスには質がある~」にて、自分の意思で身体の緊張を緩めることが、究極のところ、心の思い込みを手放すことにつながっていくということについて少し触れました。

この記事では「身体を整えることで、心の思い込みをも手放すことができる!」ということについて、詳しくお伝えしていきます。

自分の身体に対する思い込み

「どうせ私はダメ」「暗い性格だから」「何をしても無駄」・・・

こうした「思い込み」、考え方の癖というべきものが、どういうものか、については、前回のブログ「思い込み」という呪いを解く
にてお伝えしました。

そして、この前回のブログでは、思い込みから抜け出すための対策として、どちらかというと、心理的な側面からの考え方を述べましたが、今回は、より、身体の感覚をベースとした「思い込み」からの脱却法についてお伝えしていきます。

この「思い込み」というものは、実は心に限った問題ではありません。
同じことが、身体の方でも生じているんです。

ヨガをやっていると必ず耳にするのが、こんな言葉です。
「私はからだが硬いから」「もう年だから」「どうせ出来ないから」

確かに生まれつき、骨格や関節の柔軟性に問題があってポーズが出来ないという場合もあるにはあります。
けれども、実際のところ、そういうケースは稀です。

ほとんどの場合、自分の本来の身体の可動域を、他ならぬ自分の「思い込み」のせいで狭めてしまっているのです。(もちろん、わたしもそうでした。)

まず始めに、わたしの実例をご紹介します。

持病のために手術を経験して

わたしはここ数年、アイアンガーヨガを中心に学んでいます。
(現在の日本ではかなりマイナーなヨーガをですが、世界では主な流派のひとつとして考えられています。)

アイアンガーヨガでは、常に正しい姿勢(アライメント)を意識することが求められます。
(日頃、身体に付いた癖を矯正(!)する役割もあるためです。)

正しい姿勢とは、
立った時には、踵の真上に足の付け根が来るように。
座った時には、足の付け根から座骨が押せるように。

この「正しい姿勢」というのは、骨盤を真っ直ぐに立てることができると、無理なくできるようになるのですが、骨格的に骨盤が後傾しているわたしにはとても難しいもの。
なので、何年やっても、なかなかこの姿勢ができませんでした。

 

Chisako
Chisako
そういう体なんだから、生まれつきだし。仕方ないか~。
できないなりにやれることはあるし。ま、いっか~

 

と、完全に「わたしは出来なくて当たり前」。
なんの疑問も持っていませんでした。

そもそも、ヨーガでは、完璧なポーズなどありませんから、
(練習していくと、自分のからだが変わり、それに伴い、ポーズの形も変わっていくので。今の自分のからだで、できることを最大限やること、それが大切ですから。)
それを半ば言い訳にして「わたしの骨盤は立たないに違いない」という事実と正面から向き合って来ませんでした。

改めて向き合ってみると

でもヨガは大好きですから、「出来る・出来ない」は関係なく、出来る限りは、やり続けていたのです。

2018年の秋。
わたしは持病のため、ある手術を受けることになりました。

入院期間はわずか4日間と短かったものの、しばらく腹筋を使うことが禁止されていたので、ヨガをやることができません。
その時に、改めて自分の人生にとって、ヨーガがとても重要な位置を占めていることに気付いたのでした。

単に好きだから、というのではなくて、好きとか嫌いとかを超えて、ずっと向き合っていくべきものになっていたのです。

そこで、ヨガに復帰することができるようになった時、
まっさらな気持ちで、ヨーガに対する自分の姿勢をもう一度見直してみよう。
ごくごく基礎的なことから、ちゃんと練習し直してみよう。
手術で変化してしまった身体を整え直すためにも。
そう思ったのです。

「思い込み」が解けた瞬間

骨格がどうの、とか頭で考えることを取り敢えず止めて、身体の感覚だけを頼りに、できる限り、身体を正しい位置に近づけるように。
ほんのわずかな感覚の違いを感じ取れるように。
ただそれだけを意識して、シンプルにヨガをやってみました。

そうすると、本当に少しずつ、少しずつなのですが、骨盤の感覚が変ってきました。

手術の傷のために足の付け根が突っ張って、うまく伸びないこともあるのですが、それでも、前より、柔らかく感じられるようになりました。

そうこうしているうちに、ふと、ポーズの最中に、腰の尾てい骨あたりがすっと伸びる感覚がして、今まで何となく曖昧だった「足の付け根で坐骨を押す」ということが「あ、これ?」と腑に落ちたのです!

「こういうことだったのか~?」と、目から鱗が。

「生まれつきだから無理」は本当?

自分なりに振り返ってみると。
「骨格的に無理だ」と思っていたのは、実は自分の身体に対して、よくよく事実を確かめもせずに、勝手に判断して、「そうに違いない」と思い込んでいた部分が大きかったのではないか?

もちろん、生まれつきの骨格や関節の柔軟性による限界があるのも事実ではあります。

でも、わたしの場合はそれ以上に、「どうせ出来ない」と、自分で思い込み、自分で動ける範囲を制限してしまっていたのではないか?

実際のところ、わたしのからだは、もっと動けたわけです。
わたしが自分で思っていた以上に。

思い込みが解けると可能性が広がる

思い込みというのは、「自分なんて」「性格が暗いから」「どうせダメだから」と、頭から信じ込んでしまっている場合も多いと思います。

そして、「思い込み」と気付かないまま、いつの間にか自分のなかで「当たり前」になってしまっていて、知らずに自分の可能性を狭めている。

わたしも長年、自分では思い込みとも思わずに、ずっと「骨格的に無理」と信じてきたのですから。
でも、実際には、心底向き合ってみたら、本当はそうでもなかった。

「尾てい骨がすっと立ち上がった」という身体の動きによって、わたしは自分の「思い込み」に気付きました。
そして、それは「思い込み」が解けた瞬間でもありました。

「骨格的に無理」というのが、わたしにとってブレーキになっていたのです。
先入観を持たずに、ただやってみれば、案外可能性があるのかもしれない・・・
このことがあってから、わたしは自然にそんなふうに考えられるようになって、自分の身体の可能性を今まで以上に信じられるようになりました。

それと同時に、自分のどこかで
「生まれつきだから無理!」「そこまでやらなくてもね~」とか、
自分で自分を甘やかしてダメにしてしまっていたのかもしれない、とも思いました。

身体への思い込みが解かれると、心の思い込みが解ける

こんなふうに、なかば当たり前みたいに、あなたもご自分の身体に対して「思い込み」を持っていることって、あるのではないでしょうか。

よくあるのが「肩コリは治らない」という思い込み。
いろいろやったけど、ダメだったし…とか、パソコン使うから肩凝って当たり前とか、なかには、遺伝だから、とか。

わたしのお客様も、ほとんど全員といって言いくらい、肩こりに悩まされ、「肩は凝るもの」と思っていらっしゃる方が多いです。
ところが、実際にヨガをやってみていただくと、肩コリが軽くならなかった方はいらっしゃいません。
どなたも、ご自身の身体で「ゆるむ」ことを体験されます。

なので、「肩凝りはどうにもならない」というのは、実は、ご自分でそう思い込んでいた、ということなんです。
肩凝りだけじゃなく、「動かない」のが当たり前だった身体も、ヨガを続けていくうちに動くようになってくることに、皆さん気付かれます。

この「気付き」が「思い込み」を手放すために大切なんです。

「変えられるかもしれない」という希望

治らないはずだった肩こりが軽くなった。
しかも、自分の力で弛めることができた。

「ゆるんで楽になった」というのは、実際の、生身の身体の感覚です。
なので、そこには嘘はありません。

そういう、実際に「ゆるむ」体験を、自分の生きている身体を使って積み重ねていくと、「肩コリは自分で治せるものだ」と腑に落ちるように分かってきます。

そうなると、自分ではどうにもならないと思っていた、「どうせ私はダメ」「どうせ失敗する」みたいな「思い込み」についても、「そう思い込んでるだけかも?」「案外自分でコントロールできるんじゃない?」という疑問が自然に、あなたのなかで生まれてきます。

なぜなら、「肩コリ」も「思い込み」も、もとは日々の生活のなかで、いつしか自分が作り出してしまったもの。
ちゃんと自分で変えていくことができます。
実際に肩こりがゆるんで楽になったことを実感できたのですから。

「あんなに頑固だった肩こりも実際、良くなったんだから、もしかしたら?」

確実な、身体の実感を伴って、そういうふうに思えるようになると、その気付きは、あなたのこころに、とても大きなエネルギーを与えます。

身体への思い込みを手放すことができたように、心の思い込みも手放せるかもしれない。
そんな希望が生まれます。

身体にも心にも同じことが起きている

もう、ずーっとブログ全体を通してお伝えしていますが、「からだはこころで、こころはからだ」なんです。

身体の思い込みを手放すことは、心の思い込みを手放すことなんです。

身体と心は一心同体で、お互いに複雑に作用し合っていますから、心の側での思い込みが、身体を緊張させて自由な身体の動きを妨げている場合もあります。

また逆に、身体の動き辛さのために、心がイメージする通りに身体を動かすことができないと、心の方にストレスが生じてしまいます。

自由な心の動きが制限されると、身体も動かなくなる。
自由な身体の動きが制限されると、心も動かなくなる。

ですので、心の思い込みも、身体の思い込みも、心身両面からケアしていくことができるというわけなんです。
どちらか一方でも楽になれば、必ず、もう一方も楽になりますから。

確かに、「遺伝だから仕方ない」と、生まれ持った体質、体形、気質etc.のために不調に陥りやすいこともあるかもしれません。
けれども、わたしは「自分の身体と、心と、コツコツ向き合っていくこと」で、生まれつきの体質を乗り越えて、特に身体側の不調については、かなりの度合いで改善できることを身をもって体験しました。

Chisako
Chisako
やっぱり心身一如ですから!

心の側でも、同じことが起こっています!

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Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 こころとからだのことで悩んでいるあなたに、わたしの今までの学びがお役に立つと嬉しいです。 根が不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。
あなただけに合ったヨガを学んでみませんか?

あなたはご存知でしょうか?

本来のヨガには、身体と心の不調を癒していく効果があります。
欧米では、そんなヨガが医学的治療の一部として、疾患の予防、ストレスケア、メンタルヘルスの向上、リハビリなどにも役立てられています。

一般的に知られていないことですが、ポーズが出来ても、出来なくても、ヨガの効果とは全く関係ありません。

なぜなら、ご自の内面に集中して、意識してからだを動かすこと自体に、あなたを癒し、変えていく力があるのです。
身体を整えることで、脳や心がリラックスし、結果として心身のバランスを取戻していくことができます。

「ヨガをやってみたいと思っていたけど、まさか自分がヨガなんて?」と、
一般的なヨガ教室を敬遠されていたあなたにこそ、一度お勧めしたいのです。

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