Way of life

自己肯定感を高めるために大切な、たったひとつのこと

自己肯定感が低くて・・・どうすればいいですか?

あなた以外にも、
「自己肯定感を高めたい」そう願っている方はとてもたくさんいらっしゃると思います。
「自己肯定感を高める本」みたいなものも出版されているほどですからね。

わたしも、お客様から「自己肯定感が低い」と悩んでいるお話を伺います。

わたし自身も、本当に自分に自信がなくて、自己肯定感がめちゃくちゃ低かった人間です。
今ようやく、どうにか人並みになった感じで、だからこんな仕事をしていられるようになったわけですが。

ここでは、かつてのわたしが、自分に自信を持ちたくて、あれこれ試行錯誤したプロセスから学んだことをあなたに共有したいと思います。
参考にしていただければ幸いです。

わたしは今では、「自己肯定感とは根拠のない自信」のようなものだと考えるに至りました。
そこには、「~だから」のような、条件付けや理由は必要ないものです。

自分の、本当の、心からの自己肯定感を高めるためには、マニュアルのような方法は存在しません。
しかし、自分と向き合って、「これだ」という実感、自分軸を持つこと。
そういう経験を積み重ねていくことが、わたし自身、そしてクライアントさんの自己肯定感を高めることにつながったのは事実です。

自己肯定感を高めるために、心理学や自己啓発の方法を探してみたけど、何かが違う、と感じているあなた。
いろいろ頑張っているのに、どうしても自分に自信が持てないというあなたのお力になれると嬉しいです。

自己肯定感とは?

そもそも「自己肯定感」とはどういうものでしょうか?
実は、心理学では今のところ、はっきりした定義がありません。

研究者によって、微妙に異なっていますが、だいたい以下のようなことになると思います。

  • 現在の自分を自分だと認める、受け容れる感覚
  • 自分の在り方を肯定できること、自分を大切にできること

やっぱり、皆さんそうですよね。
良い時もあるし、悪い時もあるけれど、いつも、「わたしはわたしでいい」と思えること。
誰かに、何を言われても、「わたしはこうしたい」「わたしはわたし」「わたしは大丈夫」と、心から思えること。

そんなふうになりたい、と思っていらっしゃいますよね。

なので、単純に「気持ちを切り替える」とか、「自分を褒める」とか、そんな簡単な話ではないはずですよね。

誰かから評価されれば、自己肯定感が高まるはずよね?

自分以外の他の人から認められたり、社会的に評価されれば、自己肯定感が高まるんじゃないの?
そう考える方も多いと思います。
でも、それは誤解だと思うのです。

他の人からの評価は、決して確実なものではありません。
その時と場合によって、簡単に変化するものなので。

それに、本当に自己肯定感が低い状態だと、他の人から褒められたとしても、
「お世辞に違いない」とか思って、素直に受け止めることができなくて、自信がないまま。
そんな状況が続いてしまうと思うのです。

わたしも、他の人や社会から評価されるような、何かを持てばいいのでは?
最初はそう考えていました。
なので、社会保険労務士になったのです。
そのあたりを少しお話させてください。

社会保険労務士になったら、自信がつくと思っていた。

わたしの父は、短気で怒りっぽい性格でした。
ちょっとしたことで怒鳴ったり、時には手が出ることも。

わたしは、高校生の頃から、心理カウンセラーになりたいと思っていました。
心理学を学ぶために行きたかった大学があったのですが、なぜか父親の大反対で、結局諦めるしかありませんでした。

当時のわたしは、父の反対を押し切るほど、自分に自信がなかったからです。
だから、父の言いなりになるしかなかったんです。

父が希望していた他の大学に入学したものの、雰囲気的になじめず、卒業まで友達はゼロ。
それでも、編集者になりたいという新たな目標ができて就職活動しましたが、結果はダメ。

就職氷河期の時代で、大学3年の冬から卒業時まで就職活動しましたが、内定をもらうことはできませんでした。

自分は大丈夫と思えなくて、ただ漠然と怖かったのです。

結局父親のコネを蹴って、新卒派遣という奇妙な働き方をすることになりました。

コネを蹴ったのは、「ここでも父の言いなりになったら、一生言いなりになったままだ」という気持ちがあったからです。

でもそれよりも、「漠然と怖かった」というのが本音だったのも事実です。

全く自分に自信がないので・・・

会社でやっていけないんじゃないか。
わたしが仕事ができないせいで、「なんであんなのを採用したんだ」とか言われたら、父や、紹介してくれた父の知り合いにどう思われるだろう?
それに、仕事が合わなくて、辞めたくなっても、どうにも辞められなかったら?
こんな状況で、これからずっと仕事しないといけないなんて恐ろしい。

そう思うと、父の知り合いの会社に行くなんて、どうしても踏み出せませんでした。

それで、ギリギリのところで、自分で選びとった新卒派遣という働き方に、それなりに希望を持って、社会人生活を始めたのでした。

ちゃんと働くことができたら、きっと自信もつくだろう。
そう考えていました。

「自分はダメ」だから身動きが取れない

初めての職場は、派遣社員が半年で10人以上入れ替わり、社員が続々と病気になるというところ。直属の上司も4人ほど代わりました。
職場の雰囲気がとにかく険悪。

でも、一般職の人や、派遣社員の人達は、みんなで助け合いながらやっていました。
「みんなこうやって、元気をもらったり、あげたりしながらやっているんだな」
そんなふうに思えることもありましたし、仲良くしてくれた人もいました。

それでも、通勤途中にパニック発作らしきものを経験してしまいました。

一緒に仕事をしていた社員がとても怖くて、自分の気持ちや内面の感覚を押し殺すようにして、ただひたすら毎日を過ごすことだけで精一杯。
契約期間の満了を首を長くして待ち続け、やっと退職するしかありませんでした。

その後、ぽっかり穴が空いたような気分がしばらく続きました。

自分にはスキルもない、経験もない、要領も悪い、愛想もない。
結局のところ、社会人失格。

家族からもバカにされている気がして。
「自分で勝手に決めたくせに、自分で勝手に辞めて」

新しく仕事を探さなくてはいけないのですが、新しい職場でやっていける自信が全くないのです。「漠然と怖くて」就職活動する気持ちが全く起きてこないのです。

わたしの自己肯定感は低下する一方。

そんな何もない自分を埋めたい一心で。

何かちゃんとした資格でもあったら、きっと、何か変われるかもしれない。
自信を持てるようになれるかもしれない。
リベンジできるかもしれない。

そう考えたのです。
勉強だけは、そこそこ得意だったので、悩みに悩んだ末、社会保険労務士の資格にチャレンジすることに。

社会保険労務士になっても自信が持てなかった

25歳で、社会保険労務士の資格を取得することができました。
多分、世間一般には、割とすごいことのはずです。

わたしの自己肯定感は、この時は確かに上昇していました。

それに、資格を活かして、いつか、自分の事務所を持つこともできる。
当面社労士事務所で補助として働いて、経験を積んでいこう!
そんな希望も生まれてきました。

ところが・・・

いざ社労士事務所に入ってみると。

相変わらず、わたしは自信がないまま。

やっぱり、なぜか自信が持てなかったんです。
資格を取っても、実務経験はまだまだ。

顧客先から質問されると、分かっていることなのに、「間違えていたらどうしよう?」という気持ちで不安になって、うまく答えられない。

勤務先である事務所の先生に怒られると、もう、手も足も出ない気持ちになる。

書類上のやり取りは問題ないのですが、電話で急に質問されたりすると、もう、頭が真っ白になってしまうんです。

パワハラめいた扱いを受けることもあって、事務所を4か所あまり、転々としました。
退職するたびに、すごく落ち込んで、しばらく何も手に付かないこともありました。

「資格を取ったのに、こんなわたしを、家族はどう思っているだろう?」
そのことも気になって仕方がなかったです。

それでも、わたしなりに、必死で頑張ったつもりです。
「わたしもちゃんとやっていける」
そんなふうに、ただ自分に自信を持ちたくて。

自己肯定感とは、根拠のない自信のようなもの

こんな経験をした私自身の実感としては、自己肯定感というのは、他の人からの評価とか、社会的な評価とかは、あまり関係がないのでは、と思います。
いわば、「根拠のない自信」のようなもの。

たいてい、自己肯定感が低いと悩んでいる方は、客観的に見ると、とても頑張っていらっしゃいます。しっかりとしたキャリアを築いていたり、ご家族を献身的にサポートしていたり、社会的にそれなりに評価されているのでは、と推測される方も多いです。

ところが、ご本人は、「まだまだ」「もっとやらなきゃ」「どうせ私は・・・」と、頑張っても頑張っても「これでいい」と自分では思えない。
いい加減自分でも辛いしキツイのに、自分で自分を追い詰めていると、半分分かっているのに、そこから抜け出せない。

もしかしたら、あなたもそういう状況にあるのではないでしょうか?

社会的な評価はあまり関係ない

誰もが認める社会的な評価があれば、自分を信じる根拠になる。
そういうふうに、以前のわたしは考えていたことになります。

社会保険労務士という資格を取って、一時は確かに「これでいい」と思えるようになりました。
でも、いざ現場に入ると、「資格を持って当たり前」なわけです。

自分なりに、一生懸命やりました。
それは、自信を持って言えます。
けれども、どうしても、「わたしはこれでいい」と思えるようにはなれませんでした。

この時はまだ、自分のことを理解しようとしたり、自分の「怖い」という感情に向き合うことをほとんどしていませんでした。

自分と向き合い始めて分かったこと

その後、わたしは心理カウンセラーへの道を歩き出すことになるのですが。
そこで改めて、自分のために、自分と向き合うようになって、わたしの自己肯定感が低かった理由が少しずつ見えてきました。

わたしは、ほとんど親から褒められた記憶がありません。

わたしは、本当は、誰よりも親に評価してほしかったのです。
他の人が誰も褒めてくれなくても、親にだけは、褒めてほしかった。

自分の心のなかに、そんな気持ちを隠していたことに気づいたのです。

わたしの自己肯定感は、親からの評価に左右されていたのです。
何をしても、親から評価されていなければ、やっぱりダメなんです。

社労士事務所で働いていた時、職場の人から評価されることも度々ありました。
「仕事が早くて丁寧」とか。

それでも、わたしの自己肯定感は一向に高まりませんでした。

職場では評価されても、家では、相変わらず、職場を転々としているわたしは「マトモな社会人」ではなかったからです。

家族など身近な人からの評価がネック

わたしに限らず、自己肯定感が低くて困っている方の多くに、「家族、特に親からの評価が低い」傾向があると思います。

いろいろなクライアントさんとお会いしていて、女性にはこんなケースが多いのです。

例えば、仕事で頑張っていて、職場でも評価されて、自分でも自信がある。
けれども、親から「結婚しないの?」とか言われると、ガタガタと自信が崩れてしまう。
心の奥では、親の価値観に合わないことをしている自分を、「これでいい」と思えない。

他の人からどれほど評価されても、親など、本当に評価してほしい人から評価されていない。
だからやっぱり自分はダメ。
そんな思いを、いつも、心のどこかに抱えていらっしゃるのだろうと思います。

しかし、わたし達は、小さい頃に戻って親に褒めてもらうことはできません。

それでも、自分のなかに、「これでいい」と思える自分を、育てていくことはできます。

自分が自分だという実感が全て

わたしなりの結論は、自己肯定感のベースになるものとは、「自分が自分だという実感」ではないか、ということです。

今、ここで、自分が感じていること。
それが全て。
そこには何の理由も評価もない。
ただ、自分がそう感じるんだから、それでいい。

外側からの評価は一切関係なく、どんな状況でも、自分の感じることだけ。
それだけは信じられる。

そんな実感を持てるようになることが、自己肯定感を持つということではないでしょうか?

自分のなかで、そういう実感を持てるようにするためには、やっぱり、自分の内側に向き合っていくしかありません。

自分が今、ここにいるという実感

そういう感覚を養うために、わたしにとっては、実はヨガがとても助けになりました。
ヨガを通して、身体の感覚を、自分のものとして、ちゃんと確かめていくことで、少しずつ、自分自身への見方が変わってきたのです。

ヨガでは、自分のなかで、一瞬一瞬、動こうとする、自分自身のからだの感覚を観察していきます。
それは、ひとりひとり違う、誰のものでもない、自分だけの体験なんです。
今、現在進行形の、生きている自分という存在を、「心地よい」とか、「ちょっと痛い」とか、自分の確かなからだの感覚で実感するということです。

そういう、自分だけの、本当に個人的な体験を重ねていくうちに、少しずつ自分の軸というものが確立されてきた感じがします。

ちょっと変な例ですが、頭痛でもそうです。

あなたの頭の痛みは、あなただけのもの。
今この瞬間、あなたが感じている痛みは、他の人と共有することはできません。
他の人が、あなたの代わりに、あなたの頭痛を感じることはできないのです。

本当に、個人的な体験ですよね。
わたしが痛いから痛い。
それが全てで、そこには他の人の評価も何もありませんよね。

誰にでも、こんな、自分だけの感覚が確かにあるんです。
この、自分のなかで、ただ自分のなかから生まれてくる感覚にちゃんと向き合って、その感覚を確かめて、信じること。
それが、自己肯定感のベースになります。

自分がここにいる、ということ。それだけが確実なこと。

心理カウンセリングでも、全く同じ感覚を持つことがありました。

カウンセラーに、自分のことを集中して話していると、刻々と、自分のなかの気持ちや、心の状態が変化していくのを感じることができます。
そのプロセスが、まさに、ヨガの最中に変わっていく身体の感覚を観察している時と全く同じものなんです。

そういう、言葉では表現できない自分の心のなかの変化は、やっぱり自分だけの体験なんです。
繰り返し、繰り返し、
自分だけの感覚があるという事実を確かめていくうちに、
やっぱり自分しかいない。
ただ自分がいるだけなんだ。
今、ここに、わたしがいる。
これだ、このことだけが確実なことなんだ。

自分が存在するということが、不思議な安心感を持って、腑に落ちるように実感できました。

その頃からでしょうか。
「わたしはこれでいい」と自然に思えるようになってきたのは。

自分と向き合うことが、自己肯定感を高めること

「自分が自分だという実感」を持つこと。
それは、決して難しいことではありません。

確かに、インスタントにすぐできる、というものではないので、繰り返し繰り返しやることが必要ですし、多少時間もかかります。
けれども、どなたでもできます。

なぜなら、わたし達は、言葉を持たなかった小さい頃はみんな、「100%自分軸」、そういう感覚で生きていたはずです。
言葉を使うようになり、社会的な生活を送るようになって、いつしか自分軸、自分の感覚が全てだ、という実感を失ってしまったのです。

なので、ほんの少しでいいので、自分軸、自分だけの感覚を取り戻すことができればいいのです。

自分だけの感覚を取り戻すためには、無理にヨガをやらなくては、とか、カウンセリングを受けなくてはいけないということもありません。

普段の生活の中でも、充分にやれると思います。
ちょっと立ち止まって、「今自分はどう感じているのか?」そこに意識を向けていくこと。
1日わずかの時間でも、こうした自分だけの時間を持つことをお勧めします。

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Chisako
臨床心理士・公認心理師・ヨガインストラクター。元社労士。 自分らしく生きたいあなたのために、私のこれまでの学びを、ギュッと凝縮して共有していきます。ご相談はお気軽に。 根が不器用なので、ただシンプルに生きるのが信条。
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臨床心理士である、わたし自身が自分の心身の不調を改善するため、
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