わたし達は、とても便利な生活を送れる半面、たくさんの選択肢が増えました。
毎日の過ごし方、ファッション、キャリア、健康、女性としての生き方、ありとあらゆる分野で。
多すぎるほどの情報のなかから、「自分に合うかどうか?」自分の判断だけで選択して、自分で責任を負っていかなくてはいけません。
それは、ヨガスタジオも同じ。
今のヨガは、それはたくさんの種類があって、日々新しいものが生まれています。
海外からの情報もすぐに入ってくるので、ヨガ18年生くらいのわたしでも、初めて耳にするようなヨガもたくさんあります。
ヨガは、何より自分にあったものを練習することが大切です。
この記事でご紹介していきますね。
なお、自分のこころとからだのため、自分と向きあう時間にするために、自分に合ったヨガを探したいと思っているあなただけお読み下さい。
何となくダイエットに良さそうだから…
みんながヨガやっているから…とか、
友達作りのために何か習い事したい、とか、思っている方はご遠慮ください。
昔と違って今は本当にいろんな種類のヨガがあるので、あなたに合うヨガを見つけるためには、どうしても、ある程度の試行錯誤は必要だと思います。
でも、一度自分に合ったヨガを見つけることができたら、ヨガは、あなたのなかで、大きな支えになってくれますよ!
どんなスタジオ・教室を選ぶ?
ヨガを始めようと思って、ネットなどなどで探すと、スタジオ・教室・ジム・公共の施設などヨガを教えてくれるところは、今たくさん見つかるはずです。
「どこが良いの?」迷うほどありますよね。
わたしがまずお伝えしておきたいことは、
スタジオ選びより、大切なのは先生選び!
というのは、ヨガは、同じスタイルのヨガでも、教える先生によって、全くと言っていいほど違うからです。
なぜなら、ヨガは本当に個人的な経験だからなんです。
どの先生も、自分がヨガを通して、実感したこと、得たものをベースに生徒さんに伝えます。
それぞれの先生が、自分で身に着けた知恵からしか、ヨガは教えられないのです。
そのことを、まず頭に入れていただいて、次をお読みください。
ヨガ専門のスタジオ
全国に多くの店舗がある大手のスタジオ、個人経営の小規模なスタジオ、ホットヨガスタジオ、空中ヨガなど特定の設備があるスタジオなど、ヨガ専用スタジオと言っても、これもまた多くの種類があります。
1.大手のヨガスタジオ
初心者~上級者まで、いろいろなレベルのクラスが展開されていて、いろいろな流派の先生が在籍されているところがほとんどです。
なので、まず、いろいろな先生のクラスに出て、いろいろな流派のヨガを実際に試してみて、そこから自分に合うものを見つけるには最適かと思います。
- ヨガ向きの環境や設備は当然整っています。
- アクセスのよい立地にあるところが多い
- 1か月通い放題のフリーパスなど、料金が割安になるシステムがある場合も
ただ、残念なことに先生の異動が多いことがあります。
というのは、スタジオの方針でクラスの内容が決められてしまうことがあり、先生によっては、「本当に自分が教えたいことを教えられない」と葛藤される方が多いのです。
また、あなたに合っていても、あまり生徒さんが集まらないクラスだったりすると、すぐに中止になってしまう場合もあります。
なので、自分に合っていて、続けたいと思っていたレッスンを、急に続けられなくなる可能性があります。
2.個人の先生のスタジオ・教室
個人経営のスタジオでは、経営している先生が学んでいる流派のヨガが中心になるところが多いです。
ハタヨガという、一般的に行われているベーシックなヨガを中心にしているところが多いと思われます。
が、一方で、アシュタンガヨガ(呼吸と動作を調和させた運動量の多いインド発のヨガ)、イシュタヨガ(その人の個性に合ったポーズを重視するヨガ)など、特定の流派のヨガを中心に教えている場合もあります。
- ヨガの設備や環境、料金システムも、千差万別
- 良くも悪くも、オーナー先生の個性が出る
- 通っている生徒さん達も、その流派のヨガや先生をわざわざ選んで通っている方が多い
なので、どんな流派のヨガが中心になっているのか、行く前にまず確認してみることをお勧めします。
「これはちょっと…」という状況を防ぐためです。
場合によっては、ヨガ自体が全く初めてという方は少ないかもしれません。
一方で、あなたに合う先生に出会えれば、ずっとヨガを続けられる理想的な環境になるかと思います。
ただし、真剣にやりたいあなたには、
空中ヨガ(ハンモックのような設備でぶら下がって行うヨガ)や、
SUPヨガ(海上でサーフボードに乗って行うヨガ)のような、
あまりにも特殊な環境で行うヨガはお勧めしません。
なぜかというと、ヨガは、ご自宅で、自分でも練習することが大切だからです。
特殊な設備が必要だと、やっぱり自宅で練習することが難しくなって、続けられなくなる場合が多いからです。
3.ホットヨガスタジオ
ホットヨガは、高室温、高湿度、汗をかきやすいスタジオで行います。
ぬるめのサウナのような環境です。
なので、まず、環境に合うか・合わないか、がネックとなります。
わたしの生徒さんにも、高温でのヨガがどうしても合わなかったとおっしゃる方もいます。
わたしも以前、某大手のホットヨガに2年間通っていたことがあります。
良かったこともたくさんあります。
が、以下の理由から、真剣にヨガをやりたいあなたには、正直、わたしはあまりお勧めしません。
ヨガは呼吸の状態を通して、自分を観察していくものです。高温多湿で、ただでさえ息が苦しい状況は、ヨガには向いてないとわたしは思います。
ヨガのポーズのなかには、うなずく時のように、少し喉を圧迫して呼吸を行うポーズもありますが、そういうポーズは、ただでさえ息苦しいこういう環境では練習できません。
喉を圧迫するポーズは、呼吸の力を高めるために、とても大切なポーズ。
そういうポーズが練習できないと、本来のヨガの効果を低めてしまいます。
特に冬場はそうです。暑いスタジオから急に寒い外に出ると、当然身体は余計冷えます。血圧に問題がある方、自律神経の働きが乱れている方は、特に注意された方がいいと思います。
高温・多湿の状態で無理にヨガをやらなくても、本来ヨガには、自律神経の働きを整える作用があります。コツコツ続けていくうちに、冷え性が緩和されたり、血圧の状態が安定していきます。
あと、ホットヨガでは、サプリメントやヨガウェアなど、物販の勧誘が度々ありました。
わたし個人的にはこれがとても「うざく」て。
「いいな」と思っている先生から勧められるとホント断りづらかったです。
カルチャーセンター
わたしが自己流ヨガを卒業して、一番最初にお世話になったのが、カルチャーセンターのヨガ講座でした。
当時と比べると、今はカルチャーセンターでも、いろいろな先生のヨガが学べるようになっています。なかには、ベテランの素晴らしい先生もいらっしゃいます。
- 専門のスタジオまで行かなくても、良い先生に出会える場合がある
- ほぼ、1回ごとのレッスン代をまとめて月謝として支払う場合が多く、料金システムが分かりやすい
- 環境や設備が必ずしもヨガ向きとは言えないこともある
カルチャーセンターでは、講座内容が先生のお任せになっていることが多いので、先生の個性が割と出るかな、と思います。
専門のヨガスタジオがお近くになくても、良い先生にめぐり逢えるかもしれません。
ただ、長く通っている生徒さんがすでにいらっしゃって、生徒さん同士のコミュニティが出来上がっていることがあります。
場合によっては、最初、輪に入りづらいことが難点でしょうか。
スポーツジム
わたしも、ヨガを学ぶためだけに、2年半くらいスポーツジムに在籍していました。
ジムでは、ヨガもエクササイズのメニューのひとつという位置付けなので、基本的に運動量の多いレッスンが多いです。
先生のレベルには、かなりの差がありました。良い先生も多かったですが。
- 多い時には先生一人に付き100人を超える場合もある。
先生に直接指導してもらえないため、「できているつもり」になる。 - 本来のヨガに必要な、ヨガの教えについてのお話がない。
なので、単なるエクササイズになってしまう。
わたしは当時、遠くのヨガスタジオまで通うことができなかったので、「やらないよりはマシ」と、自宅から歩いて5分のジムで、ヨガを練習していました。
確かに良い先生にも出会えましたし、定期的にクラスに通う習慣がここで身につきました。
ただ、難点は、本来の姿のヨガを学べないこと。
「ヨガのポーズを練習すること」は、実は、膨大なヨガの恩恵のほんの一部でしかないのです。
ヨガ専門のスタジオであれば、ほとんどの場合、クラスのはじめに「マントラ」というお祈りの言葉を唱えたり、先生がヨガの哲学についてお話をしたりします。
そうしたことも全て含めてヨガなんです。
さらに、ポーズを練習していくうえで、先生が直接生徒の身体に触れて、姿勢を直したり、動かす場所を指示したりします(アジャストといいます)。
ヨガの上達には必要なことなんですが、一般的にスポーツジムでは、先生が生徒に直接触れることを、規則で禁じていることがあります。
あと、わたし個人的には、スタジオがガラス張りなのが気になりました。
クラスの最中に、スタジオの外にいる人と目が合ったりするので。
ヨガは自分に集中していれば、他のことは気にならないはずなのですが、まだ経験が浅いうちは特に、とにかく集中できる環境の方が良いに決まっています。
その他…
公民館など公共の施設や、レンタルスペース、カフェ、最近ではお寺などの施設を借りて、ヨガサークルのように教室を開催している先生もいらっしゃいます。
比較的リーズナブルな価格でやっていらっしゃる先生が多いようです。
設備にお金をかけるより、料金を安くして通いやすくしている良心的な先生も。
もし、お近くにヨガが学べる施設がない場合も、コツコツ探すと、こうした場が見つかるかもしれません。
まとめ
もし、あなたのお近くにヨガ専門のスタジオがあれば、やはりまずそちらに行ってみることをお勧めします。
そこで、いろいろな先生の、いろいろなスタイルのヨガをやってみて、ご自分に合う先生、あるいはヨガのスタイルを見つけていくのが近道だと思います。
専門のスタジオがない場合は、小規模なスタジオ、カルチャーセンターやレンタルスペースで開催している先生を探された方が良いかと思います。
または、スポーツジムやホットヨガで、とりあえず始めて、時間をかけて他に先生を探していくことも一つの方法です。
「おしゃれなスタジオ」に惑わされないで!
わたしがヨガを始めたばかりの頃は、今のような素敵なヨガスタジオなど、ほとんどありませんでした。
ヨガウェアもない。ヨガマットすらまだ珍しい。
わたしが通っていた教室は和室のお部屋で、畳の上にバスタオルを敷いて、その上でヨガをやっていました。
ウェアがないので、アディダスの上下ジャージ。(部活か?笑)
こじんまりしたお教室で、クラスは多くても一度に10人まで。
先生との距離が近く、場合によっては、ほぼマンツーマンレッスンになることもありました。
今のヨガのイメージとはかけ離れた環境ですよね…
でも、今思い返しても、「本場のヨガ」を教えてもらえた場所でした。
そのお教室の先生は、とても素晴らしい方でした。
今のわたしのヨガの最初の基本を作ってくださった方と言えます。
残念ながら、ご家族の介護のため、レッスンから離れることに。
その時、
と一言おっしゃったのです。
あれほど爽やかな笑顔で、「介護をする」と宣言した方に今までお会いしたことはありません。
話が脱線したようですが、何が言いたいのかというと、
本当にヨガをやりたいのであれば、
ヨガを学ぶためには、必ずしも設備が整っていなくても、おしゃれなヨガウェアがなくても、最低限のスペースがあれば、本当は十分なのです。
確かに雰囲気というのも大切です。
でも、おしゃれなスタジオではなくても、公民館などの一室で、こじんまりしたクラスをやっている先生にも、素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。
ヨガはスタジオの雰囲気より、教える先生が大事です。
一度「いいな」と思う先生と出会ったら、なるべく一人の先生を決めて習うことをお勧めします。
その方が、いろいろな先生に習うより、早く深くヨガが学べます。
最低でも3か月は、同じ先生について練習するように勧めるヨガのマスターもいます。
なぜかというと、先生があなたの身体の癖や、あなた自身のことが分かって、よりあなたに合ったヨガを指導しやすくなるからです。
また、流派の同じヨガであっても、先生によって、指導の仕方が違います。
なので、いろいろな先生に教わっていると、
「どの先生の言うことが正しいの?」と不安になってしまうこともあると思います。
それは、最初にお伝えしたように、
ヨガは自分だけの体験に基づいてしか、教えられないからです。
正解とか不正解ではありません。
やはり、一人の先生に教わった方が、あなたも迷わずにすみますし、ヨガがどんどん上達しますので、お勧めです。
この記事が、あなたがヨガを始める一歩になると嬉しいです。

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