より自分らしく健やかに。完全マイペースでヨガを学んでみませんか?

ヨガで身体の痛みと向き合う

ヨガを練習していると、身体のなかの思いがけない部分に痛みを感じることがあります。時にはとっくの昔に忘れていた古傷が痛むこともあります。
私は、左側の首筋から肩甲骨の後ろにかけて、左肘を床に押した時などに、ビリっとした痛みを感じることが多いです。

痛みを感じた時、その痛みが強すぎて呼吸が止まりそう、とか、耐え難い苦痛にしか感じられない、とか、あまりにも嫌な感じで痛むとか、そういうことが無い場合、私は呼吸しながら、痛みをそのまま感じるようにしています。
そうすると、痛みが変化していくのが分かります。
呼吸に伴って、少しずつ、痛みが和らいでいくことがほとんどです。

なぜこんなことをするのかというと、今ここで感じている痛みは、今ここで自分が感じるしかない痛みだと思うからです。
今、ここにいる自分だからこそ感じる痛み。
自分が自分であるがゆえの痛みだとしたら、当の自分が感じるしかない。
そんなふうに思うからです。

もちろん、痛みの強さや種類にもよりますけれど、私はこうすることが、痛みを軽減するために大切なことだと思うのです。
というのも、身体のどこが、どんなふうに、いつ頃から痛いのか?
出来るだけ細かく正確に把握しておくことが、その痛みを癒やしていくために必要だと思われるのです。

例えば、病院に行くとして、医者は私たちに代わって、私たちの痛みを感じて診断してくれるわけではありません。
自分が感じた痛みを、的確に言葉で表現して医者に伝えることが、正確な診断の第一歩になるはずです。マッサージや整体でも同じこと。
そうするには、自分の痛みがどういうものか、自分なりに実感出来ていないと難しいのではないでしょうか。

以前あるヨガの先生から「痛みは先生」と教えていただきました。
身体に痛みがあるからこそ、その痛みを感じながらヨガをやり、自分の身体を探索していけるからです。

私自身、数年前にある手術を受けたのですが、身体の回復のためにも、ヨガは休まず続けていました。
術後、以前とは違う痛みが身体に出てきましたが、ポーズのやり方や呼吸の仕方を工夫することで、痛みがあってもヨガをやることが出来るということを、自分の身体を通して学ぶことができました。
術後の身体だったからこそ、普段よりも一段と自分の身体に丁寧に向き合っていくしかなくて、まさにそのことが、身体の回復にもたらす効果を実感する経験になったのです。

自分の痛みを自分でちゃんと感じるということは、自分のなかで何が起こっているのか、ちゃんと理解することと同じです。
心理療法でも、何となくストレスを感じるとか、モヤモヤするとかいうときに、自分のなかで、どんな感情が起こり、それを自分でどのようなものとして受け止めているのか?
ということを、自分なりに把握していくことが、ストレスや不安感を和らげることにつながっていくものです。

身体の痛みというものも、心の動きと同じように、必ず何か意味があって起こっているはずです。
痛みとは嫌なものだと思いますが、自分のなかの身体の感覚をただただ、あるがままに感じてみようとすることが、痛みをはじめ、身体の不調を整えていく出発点ではないかと思います。

kazenone

ヨガインストラクター・臨床心理士。 不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。 ヨガの学びを通して、身体と心のつながりを実感する毎日。

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