より自分らしく健やかに。完全マイペースでヨガを学んでみませんか?

「女性のためのヨガ」が必要な理由

現在では、「ヨガは女性がやるもの」、というイメージが一般的かと思います。
ところが、実はヨーガのポーズなかには、必ずしも女性向けではないものがあるということをご存知ですか?
特に生理期間中の女性にとって、控えた方が良いポーズがありますし、ほとんどのポーズを緩和した方が身体に負担がかかりません。他には、更年期対策として控えた方が良いポーズもあります。

ヨガは本当に女性向け?

あまり知られていないことですが、実は、ヨーガのポーズの多くは、健康な男性向けに作られていたものだったのです。
なぜなら、伝統的なヨガのもともとのルーツは、男性の修行僧が行っていた精神的修行のひとつだったためです。
ヨガの効果が広く認められ、女性や心身に不調のある方がヨガをやるようになったのは、本当につい最近のこと。
数千年にわたるとされるヨガの歴史からすると、わずか、ここ数十年の出来事です。

現代の私たちは、いわゆる修行を目的とするためにヨガを学ぶわけではありません。
その目的は人それぞれかとは思いますが、身体の調子を整える、心身の不調を癒す、など、より健康になるために行われることが多いのではないでしょうか。

女性の身体に合わせたヨガを

そもそも女性と男性では、生殖機能が異なっています。
男性と違い、女性には月経がありますね。
1か月の間に、そのホルモンバランスによって、元気な時もあれば、疲れやすかったり、生理痛など身体に痛みがある時期もあり、体調や気分に波があります。
また、女性は、からだとこころの問題が密接に結びついている方が多いと思います。
生理のタイミングで、すごく気分が不安定になったり、イライラしてしまったり、など。


それだけではなく、初潮~妊娠、出産~更年期~閉経と、ライフステージによって、女性の身体は変化します。
当然のことながら、もともと男性向けに考案されたヨガでは、こうした女性の生涯にわたる身体の変化に対応していないのです。
特に妊娠中・生理期間中は、やってはいけないポーズや、やり方を変えなくてはいけないポーズが多々あります。
更年期の時期も、やはりデリケートですから、配慮が必要なポーズがあります。

だからこそ、女性がヨガを学ぶ時には、その時々の自分の身体の状態、心の状態、月経のリズム、女性としてのサイクルを全て考慮したうえで、やっていく必要があるのです。

ポーズを自分の状態によって修正すること

そうすると、せっかくヨガを学んでいても、出来ないポーズが増えてしまって残念…
と思われるかもしれません。
けれども、決してそんなことはありません。

生理痛などで身体が思うように動かしづらい場合には、もともとのポーズの効果をなるべく損ねないような形で、ポーズを修正して練習していけばいいのです。
逆に言えば、さまざまなポーズを今の自分の身体の状態に合わせて調整すれば、たとえ身体が思うように動かなくても、かなり幅広いポーズを練習することができるのです。
そして、身体がままならないからこそ、感じられる感覚や見えてくるもの、その時でしか得られない気付きもあるのです。
そういう、「今・ここ」にしか存在しないものに目を向けることこそ、ヨガの醍醐味です。


ヨガクラスの中には、マタニティなど目的別のクラスがありますが、同じく妊娠中であっても、その時の体調や気分は人それぞれです。
その日によって、身体を動かした方が効果的な日もあれば、穏やかな動きに抑えた方が良い日もあります。
生理や更年期などにより、体調や気分に波がある方は特に、その時々の身体と心の状態に合わせたヨガが必要です。そのため女性には、毎日違う「女性としての今の自分の身体」に合わせたヨガを練習していただきたいのです。

伝統的に男性のものであったはずのヨガですが、実際にヨガの恩恵をより多く受けられるのは、男性より、女性の方なのです。
女性として変化していく身体を持っているからこそ、ヨガを深く体験し学ぶことが出来ます。

kazenone

kazenone

ヨガインストラクター・臨床心理士。 不器用な自分を認めて、ただシンプルに生きるのが信条。 ヨガの学びを通して、身体と心のつながりを実感する毎日。

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